「俺がついたのは……地図によるとヒヨクシティの……海側のようだな。」
地図によるとっていうか、完全にカロス地方である。
俺──ターシレオは覚悟を決めた。この戦いに勝ち残り、全世界の幼女を救う、と。そこに失敗は無い。これは紳士として当然の責務。それが出来ないわけがあるまい。ゆえに俺は落ち着いている。
「しかしまぁ、幼女の一人いないとは何事だ?」
つーか人がいない。
何故だろう。つーかここはどこなんだろう。地球にこんな場所は無い......ハズ。だとしたら何だろう。電脳世界?異世界?アニメやラノベではその類の話をよく見るが、まさか現実でそんな事が起こるとは思えない。
そんなことを考えてるうちに、目の前に人が立っていた。
「あ、いたいた。お前は誰だ?」
なんて、呑気に名前を聞いてきた、サバゲーに用いるような服装をした男。恐らく「殺し合う相手」という奴だろう。
「なんだお前?人に名前を尋ねる時は自分から名乗るのが礼儀だろう?」
と。挑発代わりにそんな偉そうな事を言ってみる。
「そうか。俺の名はマジレスマンだ」
通報 ...