ファン付きウェアの衣服部分の事をウェアと呼びます。
ウェアは製品ごとの特徴が出る部分です。
ワンサイズ上を選ぶ
ウェアは普段の服のワンサイズ上を選びましょう。
身体とウェアの間に風が通り抜ける十分スペースがないと冷却効果を得られません。
サイズが大きいと使用時に膨らみますが、風の通り道を作ることが最優先です。
ウェアには通気性の低い生地を選ぶ
ファンが取り込んだ風がウェアの中で循環することで冷却効果を得られます。
通気性の良い生地では風が循環する前に外に逃げてしまうため冷却性能が低下します。
通気性の良い生地はファンを回していない時に涼しいというメリットはありますが、ファンを回していない時は脱げばよいだけで、本来の冷却性能が犠牲になっては意味がありません。
特に麻などの通気性の良い自然素材の生地はウェアに適していません。
ポリエステルなどの化学繊維で防水性や撥水性、あるいは内側がアルミコーティングされていて空気を通さない生地を選びましょう。
白かグレー系のウェアを選ぶ
直射日光によって加熱されにくい白系やグレー系のウェアを選びましょう。
空調服は姿勢によっては身体と接触するため、ウェアの色による吸熱効果の差はかなり大きいです。
黒系の色は屋外作業の汚れなどが目立ちにくいメリットはありますが、日光で加熱されやすく冷却目的では劣ります。
アルミコーティングのウェアを選ぶ
内側がアルミコーティングされたウェアを選びましょう。
太陽光のエネルギーの半分は赤外線であり、アルミは赤外線の多くを反射し紫外線も防いでくれます。
また、アルミコーティングは空気を通さないためファンが取り込んだ風が良く循環します。
風の通りが良い形状を選ぶ
ウェアの形状で風の通り方は大きく変わります。特にバッテリーをポケットに入れていると、その重量でウェアが身体に押し付けられて風の通りが悪くなることがあります。
襟などにワイヤーを入れて形状を作っているウェアは安定して風を通し冷却効果を得られます。
インナーには吸汗速乾素材を着る
ウェアとは別にインナーの種類も非常に重要です。
冷却の仕組みから汗などの水分を素早く蒸発させるほど冷却効果は高くなります。
スポーツウェアやコンプレッションウェアのような身体に密着し吸汗速乾の肌着を利用しましょう。
逆に、普段着の上からでは十分な冷却効果を得られません。
ウェアの形状
ウェアにもいくつか種類があり、特徴が異なります。
半袖タイプ
半袖型のウェアです。
袖から空気が抜けるものが多く脇を冷やしやすいです。
腕周りにウェアがないので作業性も高い利点もあります。
袖から空気が抜ける分、ウェア内部で空気を循環させるためにファンのパワーが必要です。
ノースリーブ(ベスト)タイプ
袖のないベスト型のウェアです。
首周りから空気が抜けるため頭部を冷やしやすく、脇を冷やすために一部がメッシュになっているものも多いです。
体積が小さいので比較的小さなファンのパワーでも空気を循環させる事ができる利点があります。
長袖タイプ
長袖型のウェアです。
腕まで空気が通るため冷やす面積が大きいというメリットがあります。
一方で、体積が大きくなるため風を循環させるには大きなファンのパワーが必要になります。
また、腕は変形が多い部分であるため姿勢によっては風が通りにくくなり、ウェアが膨らむため狭所での作業性などは悪くるといった短所があります。
ズボンタイプ
下半身用のウェアもあります。
特に股関節付近には太い血管があるので冷却効果は大きいです。
ツナギタイプ
ツナギは上衣と下衣が一体となった作業着のことです。
全身をくまなく冷却でき特殊な作業環境などで活躍します。
一方で体積が大きいためファンパワーも必要になります。
全身が膨らむため閉所での作業には向かず、身体の姿勢で風の通り方が変わってしまう短所があります。
フード付き
フードが付いたウェアも多くあります。
フードを被ることで顔の周りに風を送りつつ日光から頭部を守ることができ、雨天時などにも役立ちます。
しかし、フードを被ると風の抜けが悪くなったり、使っていない時に首周りの風の流れが悪くなることもあります。フードを格納できるタイプを選びましょう。
また、フードがなくても帽子があれば同じ効果を得られ、着脱も自由です。
ファンの取り付け位置
十分な風量がありウェア内をしっかり循環するなら取り付け位置は冷却性能にあまり関係はありません。
取り付け位置はむしろ作業効率や姿勢に関係します。
腰に取り付けるタイプ
最も標準的なファンの取り付け位置。
重たいファンが下部にあるため安定しており頭から遠いため騒音が気になりにくい長所があります。
後ろにあるため視界の外にある木の枝などを巻き込む事があり、バイクや自転車など前方から風が来る乗り物との相性が悪い欠点があります。
また、椅子に座ったりリュックを背負うとファンと干渉して風を取り入れられなくなる事があります。
背中に取り付けるタイプ
ファンを背中の中部から上部に取り付けてあるタイプ。縦に並べて取り付けるものもあります。
脇や首など太い血管の近くから風を送り込みやすくなる利点があります。
一方で背中についているため椅子の背もたれやリュックサックと干渉し、狭い場所では邪魔になりやすいです。
脇腹に取り付けるタイプ
ファンがウェアの側面に取り付けられたタイプ。
座席やリュックと干渉しにくく、脇を冷却しやすいです。
横幅が大きくなるため狭い通路などでは動きにくく、腕を垂らすとファンを塞ぐため姿勢の制限を受けることもあります。