映画とゲームを比べたとき、世間的には映画の方が格上という空気感(?)があると勝手に思ってる。
今はどうか知らないけど、少なくともそういうものがあった年代は確かに存在しているはず。
極端なことを言ってしまえば、ゲームは子どもがするもので、映画は大人が見るものという感じ。
もちろんそんなものは内容によるし、実際はそんなことはないという例はゴマンとあるんだろう。
でも例えば、ゲームが好きというのと、映画が好きというのとでは、後者の方が文学作品に愛着があって、上品なイメージがわいてしまう。
映画の台詞をシャレた名言として引用されることはあっても、ゲームではあまり見かけない。
映画好きだけどゲームにはあまり触れないという人が、もし何かのゲームで衝撃を受けることがあり得るなら、俺はその瞬間を見てみたい。
ファミコン世代にまで遡れば、ゲームに元々シナリオなんてものは存在しなかった。あくまでもリスクとリターンの駆け引きをする作業としての娯楽作品だった。
それがスーファミの時代に入ってから重厚感のあるストーリーが取り入れられ、ゲームをより面白くする要素として必要不可欠なものという認識が広まった。
ここ20年でCG技術が発達してきたことで、映画のそれと変わらない演出が可能になった。
15年前には「プレイする映画」をキャッチコピーにした作品が登場し、ゲーム業界が明確に映画を意識し始めた時代が来た。
それがここ数年で、いよいよゲームと映画の立場が逆転しにかかってきている。
それまではあくまで映画に追従する形でゲームが作られていることが多かったけど、ゲームを原作にした映画が撮られるようになってきた。
まだ完全に逆転しているわけではないし、そもそも飽くまでも別物だから、本当の意味でどっちが上とか下とかはないんだけど、年月を追うごとにゲームは規模がより大きくなっていってる。
この先は一体どうなってしまうのか。