むかし、世の中が近代へと移ろうとしていた時代に、中世の王政をめざす者がいた。
その者は度重なる近代革命によって、領地こそ持たなかったものの、王族で、その理想の気高さから、昔ながらの貴族たちに少しばかり期待されていた。
そんなこともあって、謀反は一応成功し、小国ながら自らの領地を得て、ついに王となった。
ところが、王国とは名ばかりでその実態は村支配に近いものだった。
貴族たちも王の夢には乗っかったものの、中世の華やかな生活は夢のまた夢で、今ある惨めな姿に次第に心は近代国家へと向いていた。
もちろん、王がめざすものはここではなかった。
間違いなくあの日の大国を目指していたのだから。
しかし、そうなるための民がいなかった。
その王にはカリスマ性が圧倒的に不足していたのである。
そしてそれは王自身も強く自覚していた。
初めは、中世の王国の良さを伝えようとしたが、「それは民にとっては逆効果だ」と貴族たちに批判され頓挫した。
次に、他の国を参考にしようとしたが、交流のあった国のひとつは革命によりかつての面影はなく、もうひとつは四方を海に囲まれ、まだ近代の波が及んでいないところだった。
最後に、近代国家の真似事をしようとしたが、「それでは近代国家に勝てない」と自らの行いを恥じた。
けっきょく王は自らの無能さを思い悩み、ついには懇意のある貴族に自分を殺すよう命令した。
その王国はたった1年で滅亡したのだった。
しかし、この王国にはまだ栄える道があったのではないだろうか?
もしあるとすればこの王が取るべき道はなんだったのか?
この王国物語のifをぜひみんなに書いてもらいたい。
追記:
難しい話を書かなくても大丈夫。
例えば、この王にたった一言、声をかけるとしたらなんて言いますか?
あるいは、王が取るべきだった“ひとつの行動”でもかまいません。
みんなの視点で、この国にまだ残っていた希望を見つけてくれたらうれしいです!