Arcaea Wiki@zawazawa

ストーリーの考察 / 311

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NameErr0r 2025/01/29 (水) 22:28:59 修正 23360@550d7

↓上記考察の続き

・天賦第四究明者について
天賦第四究明者が残したものに予言と御使いの詩というものがある。

御使いの詩というのは、16-5におけるコレであろう。↓

ㅤㅤㅤㅤ御使いはいない 他にはいない
ㅤㅤㅤㅤ我らは愛す 創形りしものを
ㅤㅤㅤㅤさあ すべてに形を与えよう
ㅤㅤㅤㅤ共に 永久に

ㅤㅤㅤㅤ空でも 大地でも 海原でも
ㅤㅤㅤㅤ未知なる光が 降る日でも
ㅤㅤㅤㅤさあ 愛する者よ 共にあろう
ㅤㅤㅤㅤ共に ひとえに

これに対してエルが
「つまり……御使い、の詩は、デタラメ、だって、いうの?」と不安げに唱えたのは、この詩が謳う神々から与えられた"創形師の特別性"の保証が消えてしまいそうだから、と推察できる。

また、予言として挙げられる『光なき時代』について。リフォンにおいて、月も太陽もなく、自然の灯りは天剄(=歪な形をしたモンスター)のみが持つという。つまり、光なき時代というのは天剄がいない時代、或いは史実で言うところの暗黒時代:文明停滞期のこと、名詞としての「光」がない時代(創世記におけるVoidのようなもの)のどれかと言うことになる。しかし、ここで重要なのは最悪な時代だったと"ネールが言っている"ことだ。即ちその意味は天剄がいない時代ではないはずだ。エルが言っていたらそれは"天剄がいないために創形師が力を振るえない退屈な時代"ということになるが、世界のためにリフォンに残ったネールが言っているのだから全人類にとって最悪だったことなわけだ。また、文明停滞期は予言するほどのものでもないし、第一後々に定義されるものである。よって、光がない時代、リフォン世界全体がVoid化した時代なのであろう。仮に光をもたらす存在がいたとするなら、日本神話における天照大神が天岩戸に篭り、世界が暗闇になったことと似ている。
ただし、光をもたらす存在を『光』と仮定することは不可能だ。彼女が対立のいたリフォン出身ではないということが"無欠の願い"で確定しているから。私は、リフォン神が一切稼働しなくなったことこそ光なき時代であると考える。というかそれ以外考えつかない。

・信興の目的について
信興は、目的について「再誕」と述べた。前提として述べておきたいのは、私はリフォン神の骸の体内がリフォン世界であるという考察の元にコレを書いている。そしてまず、脊柱を断とうとしたこと、これはいわゆる自浄作用ではないか?と考える。古い脊柱を断つことにより、犠牲こそ出るがエラーは除去され、リフォン世界の破滅は防げる。ちなみに、リフォン世界が破滅したという根拠は対立の言った"創形師全員の死"といくつかの惑星の崩壊、マヤの記憶そのものの描写のような出来事が恐らくラクリミラがいなくなった後に起こったことと記述されていることである。そしてその自浄作用、人間で言うところの免疫を担うものこそ"創形師・究明者"なのではないか?ということ。天剄はいわゆるウイルスで、創形師でも対処が可能。それに対して、究明者が相手取るのは癌や骨折のような直接的なエラーである、ということだ。その自浄作用を止めてしまったからネールはマヤとして記憶で自身の行ったことに絶望し、リフォンの滅亡は起きていたし、神となったラクリミラも信興を倒していた時点でそのことを理解した。ということではないだろうか?しかし、こう考えるとよりおかしい。もしそうだったとして、この自浄作用を止めたのはリフォン神自身だ。そもそも、本来リフォン神の制御が効かないはずラクリミラを生み出したのもおかしい。しかも、その上でラクリミラはこの自由行動すらリフォン神の手のひらで転がされていることも嘆いていた。
"もちろん、とある終着点(到達点)のためだろう――結局、ワタシたち全てに神の筋書きはあるのだから。"
とも20-6(ラクリミラ介入)でも述べられている。
そして、終着点があるということは大きな転換点がある。Astral Quantizationでの慈哀のArcaeaへの転移、光と対立の衝突によるラクリミラ介入の隙(Final VerdictにおけるTerminal Song)。Terminal Songとは、きっとリフォンの到達点における重要点であるのだろう。逆に、Anomaly Songとはリフォンの筋書きにない特異点なのかもしれない。
つまり、これが起きたのは意図的にリフォン神がラクリミラという現人神を創造したかったから。だから、信興と戦わせた。ネールを2度殺害し、Arcaeaに魂が転移するように仕向け、ラクリミラをArcaeaに赴かせた。そして、今のラクリミラの行動も『神の再誕』のための計画内ということは前述したが、そのラクリミラが現人神になってしたことは、ネールの魂が連れて行かれたArcaea世界への侵入。そして、信興は『神の再誕』のために動いていた。つまり、『神の再誕』にはラクリミラのArcaeaへの侵入が不可欠であったわけだ。私は、『神の再誕』には"『光』と『対立』の両者の神性化"が必須なのだと考えている。まずFinal Verdictにて片方のルートでは光と対立の両方が揃わないし、もう片方のルートでも光は神性を放棄してしまったわけで、それにより光と対立は死が確定した。これが『神の再誕』にとっていけないことであったから、ラクリミラの侵入というアクシデントにより"二人合わせた神性の覚醒"を起こさせる必要があったのだと思われる。そうでなければリフォン神の神託がわざわざ自らの神座と骸を滅ぼしたという仮説に説明がつかないし、そうであるならばこそ全てに合点がいくのである。

・信興の武器について
ネールの体も解けていく、という描写からリフォン世界の住民もArcaea世界の住民と同じく糸で紡がれた存在なのではないか?と考えている。また、Designant.のジャケにおけるラクリミラの片腕の断面とマヤのイラストの欠損部の断面も全く同じ、人とは違うような構造である。
以上のことから、紡いだものがLephon神であるか光オリジナルであるかの違いはあれどその本質的な肉体構造は変わらないのでは?と考えた。
そして、その場合信興の大槍の効果はこうではないだろうか?"Lephon神の加護の力を無効化する"

・結局のところ光と対立は何者なのか?
まず前提として、リフォン神は唯一神ではない。
【20-7より】

なぜなら『自然』を冠する神もいれば、『絶無』を冠する神もいる。
優れた神々は巧妙なる名を冠し、愚かな神々は口にも出せぬ名を冠する。
――では、現人神(ワタシたち=究明者)は。

ワタシは八番目。ワタシこそ『識眼』を冠するモノ。

リフォン神は創造神であって、唯一神ではないわけだ。ここで注目したいのは、Arcaeaに出てきた究明者はみな本来の単語から意図的にずらされているということ。
信興→信仰
佗棄→唾棄
慈哀→慈愛
識眼→眼識?

それに対して、神はどうだろうか?
自然、絶無。どちらも存在する言葉だ。
これにどのような意図があるか?それは、神に冠されるような純粋無垢な表現から意図的にずらすことで、神の力からはまだズレているということを表しているのだろう。
創形師は"神の手"と称され、究明者は"現人神"と称される。識眼だけが漢字を逆転させたものなのは彼女が"背信行為"をするモノだからではないだろうか?だから反転しているとか。それか異質なだけかも。
一旦それは置いておいて。
さて、「対立」とは実在する言葉からずらされているだろうか?答えは勿論違う。私は"対立"は究明者ではないと思う。何故なら、リフォンの滅亡とも呼べる現象は対立が創形師の際に起こっているからだ。詰まるところ究明者というのはミスリードで、"対立"はArcaeaに世界における2人いる神のための号なのだと考える。対となる存在である"光"もArcaeaに与えられた名前であることは無欠の願いで描写されている。結局、最も異質な名前こそ『光』だ。紅除き唯一の一文字を冠する名前であり、その称号は創造主、更には「光」を冠する神ときたものだ。一人の少女が、神の力に依らず、意志のみでリフォン神に匹敵するほどの世界を作り出してしまった。光こそ、紛れもない神なのだろう。ラクリミラの神の基準にしても。
以上から、私は光と対立はArcaeaに神の原型として設定され、いつしかラクリミラと対峙する時に神として覚醒する。更に言えば、光対立はリフォン神の再誕と直接的関係を持つ存在なのではないか、と考えた。

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