❖【2026年6月前半:キオクシア ストップ安気配】
これはアルゴリズムのトラップでは無いが、(ハイレバ勢は例外としても)シッカリと基礎の勉強をしている個人勢が狼狽売りをしている。
「ストップ安気配濃厚」、「チャートの崩壊」で何が起こっているのか理解不能となり、大量の「恐怖投げ売り(損切り)」が発生した。
この「チャートの崩壊」は非常に稀では有るようが、知っておかないと、イザと言う時に狼狽して判断を間違ってしまうだろう。
今回は幸いな事に、〔クオンツ・ヘッジファンド系〕空売りポジションによる膨大な買い戻し残(ロケット燃料)が溜まっていた。
当然、底打ちで そのロケット燃料が点火し約6%強急反発しており、今回に関しては狼狽売り(損切り)するすべきでは無かった。
【下落フェーズ:需給崩壊】
6月7日(金)22:30(JST)|SOX指数 −10%超の歴史的暴落
・米雇用統計が強すぎる
・金利急騰
・半導体セクター総崩れ
・SOXが1日で −10%超
・AI・半導体のポジション偏りが一気に巻き戻される
→ 日本の半導体アルゴが翌営業日「全面売り」モードへ。
SOXが1日で −10%超の歴史的暴落を起こした理由は以下の2点。
1)AIセクターの期待を折ったブロードコム決算ショック
2)米雇用統計の強すぎる結果による金利急騰
6月8日(土)早朝(JST)|PTSでキオクシア急落
・68,607円 → 67,000円割れ
・板が薄く、成行売りが支配
・逆指値がPTSで連鎖発動
→ 月曜寄り付きがストップ安気配濃厚に。
6月10日(月)8:50〜9:00(JST)|ストップ安気配・約定ゼロ
・売り:大量の成行
・買い:ほぼゼロ
・約定ゼロでチャートが更新されず空白(チャートの崩壊)
・板が完全に死ぬ
→ チャート更新が停止し、反発ポイントが消滅。
6月10日(月)9:00〜14:00(JST)|成行売り連鎖・テクニカル崩壊
・逆指値の連鎖
・ハイレバ勢の強制ロスカット
・アルゴの自動売り
・移動平均線(MA)が過去価格の重みに引きずられ、現在価格に追従できない
・RSIが0付近で張り付く
・ボラティリティが異常値
→ 実需勢・個人勢が恐怖投げ売りで壊滅。
(補足)
※「RSIが0付近で張り付く」とは、売り圧力が強すぎて反発が一切起きず、RSI計算に使う上昇分(Gain)が完全にゼロとなり、RSIが0〜5の超低水準で固定される異常状態。通常の相場ではほぼ起きない需給崩壊シグナル。
※「ボラティリティが異常値」とは、価格変動が通常の数倍〜数十倍に跳ね上がり、価格が連続して存在しないため、市場が正常に価格形成できていない状態。
【底打ちフェーズ:アルゴが底打ち判定】
6月10日(月)21:30(JST)|米CPI発表 → SOX反発
・CPI(消費者物価指数)が市場予想通り
・金利低下
・SOX・NASDAQが反発
・半導体ETF(SOXX・SMH)も+2〜3%反発
→ アルゴが「売り優勢 → 中立 → 買い優勢」へ切り替え。
6月10日(月)23:00〜24:00(JST)|PTSで底打ち
・キオクシアが67,557円で底打ち
・売りアルゴ停止
・トレンド追随アルゴ・ミーンリバージョン系が買い転換
【上昇フェーズ:買い戻しロケット燃料に点火】
6月11日(火)0:00〜2:00(JST)|空売り勢+裁定アルゴの買い戻し
・空売り勢の買い戻し(ショートカバー)が一斉発動
・裁定アルゴが歪み修正のため大口成行買い
・トレンド追随アルゴが追撃
・個人はほぼ不在
→ 67,557円 → 71,990円(約+6%強)の急反発。
【最終まとめ】
下落
・SOX暴落(6/7)
・PTS急落(6/8)
・ストップ安気配・チャート空白(6/10朝)
・成行売り連鎖・テクニカル崩壊(6/10昼)
底打ち
・CPI後にSOX反発(6/10夜)
・PTSで底値67,557円(6/10深夜)
上昇
・空売り勢+裁定アルゴの買い戻し(6/11未明)
・71,990円(約+6%強)へ急反発(6/11朝)
【結論】
今回のキオクシアは「完全アルゴ主導のクラッシュ&リバウンド」。
―
【損失総額】
〔個人〕ハイレバ勢
・推計損失額:45〜70億円
・特徴:強制ロスカットで即死(レバ3〜5倍)
追証・強制ロスカット
・推計損失額:18〜30億円
・特徴:証券会社が自動決済
・根拠:維持率割れによる強制決済、板が薄くロスカット価格が飛ぶ、成行売り連鎖で損失拡大
〔個人〕中・低レバ勢+〔個人〕実需勢
・推計損失額:110〜160億円
・特徴:恐怖投げで壊滅
・根拠:ストップ安気配、チャート空白(チャート崩壊)による恐怖投げ売り