- 四悉檀
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この「四悉檀の十重」の、第十項の「通教」では四悉檀が仏典のどこに記されているかについて、智顗は次のよに説明されております。
方便品云。知衆生諸行深心之所念。過去所習業欲性精進力。及諸根利鈍。
以種種因縁譬喩亦言辭。隨應方便説。此豈非是四悉檀之語耶。欲者即是樂欲。
世界悉檀也。性者是智慧性。爲人悉檀也。精進力即是破惡。對治悉檀也。
諸根利鈍即是兩人得悟不同。即是第一義悉檀也。
方便品に云わく、「衆生の諸行、深心の念ずる所、過去に習う所の業、欲、性、精進の力、及び諸根の利鈍を知り、種種の因縁、譬喩、亦た言辞を以て、髄応して方便もて説く」と。此れは豈に是れ四悉檀の語に非ざらんや。「欲」とは、即ち是れ楽欲、世界悉檀なり。「性」とは、是れ智慧の生、為人悉檀なり。「精進の力」は、即ち是れ破悪、対治悉檀なり。「諸根の利鈍」は、即ち是れ両人悟りを得ること同じからず、即ち是れ第一義悉檀なり。