haisen

2月になりました。 / 93

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38兄弟 2025/02/24 (月) 14:27:16

gikiさん

バイワイヤやバイアンプに興味をお持ちのようで・・・
「短絡」は「混じる」意味の理解で問題ありません。
ただし4.に書いてあるようなネットワークで短絡することはありません。バイワイヤリング対応のスピーカーでは低域用端子と中高域用端子は混じりあっていないことを理解する必要があります。ジャンパーワイヤーを取り付けずに低域か中高域どちらかの端子にシングルワイヤー接続してもつないでない方のユニットは音が出ません。
この理解を前提に、1.~4.を図に書くと写真のようになります。
画像1
左から
アンプ素子→スピーカー切替リレー→アンプ出力端子→ケーブル(抵抗値RΩを持つ)→スピーカー端子→ユニット
です。ネットワークは省略。
昨日は図1と図2は電気的に同じと書きましたが、写真では2.と3.は電気的に同じと言うことになります。厳密には3.ではスピーカー切替リレーを介して混じりあっていますがリレーの接点抵抗は無視できるほど小さなものです。なので2.と3.は電気的に同じです。
1.のシングルワイヤーと2.や3.のバイワイヤーとの違いを昨日は鼻くそ以下と書きましたが、文系の人でもわかる表現に置き換えて説明します。オームの法則などで厳密に説明しても理解しきれないと思いますので。
ウーファーに大出力が入力されると低域用のスピーカー端子にはユニット側からのなにがしかの逆起電圧が生じます。
雑誌風に書けば「1.ではその逆起電圧がジャンパーワイヤーだけを介してダイレクトにツィーターに伝わる一方で、2.や3.では低域用につないだケーブルを通って一旦アンプ側に戻ってから中高域用につないだケーブルを介してツィーターに伝わるのでバイワイヤリングは逆起電圧の影響を受けにくい。」てなことだと思います。
逆起電圧が影響がツィーターに伝わるルートとしてはその通りなのですが、電気的には中高域用ケーブルに相当するRΩの抵抗素子が間に入るだけの違いなのです。そしてRΩは昨日書いたようにツィーターのインピーダンスの1/100の値なので無視はできないにしても鼻くそ以下の影響です。一般人がちょっと高級で高分解能な装置で大音量で聴いても差を検知するのは不可能だと思います。
バイワイヤリング端子が付いていると付加価値がありそうで高く値付けできると考えるスピーカーメーカー、電線を余分に売りたい電線メーカー、その両方から広告費を受け取るメディア、針小棒大な記事を書いて生活の糧にしている評論家、四者の思惑(大人の事情)で成り立っている構図だと考えれば良いです。逆に「バイワイヤリングにすれば音が激変!椅子から転げ落ちたわ。」と感じるならそのようにして四者に貢献すれば良いです。

最後に4.のバイアンプですが、もしこれを計画しているなら絶対にジャンパー線をつないだまま電源を入れてはいけません。2台のアンプ出力が短絡して破損につながる恐れがあります。
2.と3.についてはジャンパー線をつないだままでもアンプが破損することがないのは図でお判りでしょう。

パワーアンプは電源が強力で重ければ重いほど良い音が出ますが、50Kg級はどうしても重すぎて扱えないので30Kg級のアンプ2台にしたいと言った場合は、4.のバイアンプでなくBTL接続できるアンプを左右に1台づつ使うのが良いです。BTL接続と言うのは片チャンネルの位相を反転して直列合成してモノーラルアンプにする接続ですが、アキュフェーズ製品だとBTLと言う表現でなくブリッジモードです。

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