futoさん
オーディオケーブル自作での注意点・・・
あらためて挙げるほどに何かに留意して作っていることもないので、「自分はこのように作ってます」てな感じで書いておきますね。
①RCAケーブルはシールドを片側落としです。
両端落としも両端浮きも試したことはありますが、音場感や空気感の点で片側落としにしています。
落とす側の配線は写真の下側コネクターで、浮かせる側は写真の上の方です。
落とす側はシールド網線を全周分使うと多すぎるので1/3程度残してよじり、残りは切り捨てます。
よじった網線を信号コールドと共にコネクターにはんだ付け(写真は半田盛りすぎです)。
浮かせる側はシールド網線を全周切り落として、念のため内径6mmの収縮チューブで端部を巻き込む感じで絶縁しておきます。
ケーブルの方向性は印字の向きで判別しているので特別にマーキングを付けることもありません。なお印字の上流側をシールド落とし側と決めて作ってます。


②XLRケーブルは2549が元々2芯シールドなので、特に何も留意していることはないかな。
コネクターのボディアースのピンを1番ピンにつなぐことも2芯シールドだと意味がないのでしていないです。


とまあこんな感じで、改めて考えてもアドバイスとか注意点とかは何もありませんね。
RCAを機器間につなぐ方向性ですけど、機器の筐体電位を単体で全部測っていまして接続する機器の電位の低い側にシールド落とし側を持ってくるように以前はしていました。現在はRCAでつないでいる機器はありません。
しかしこれは気休め程度の意味しかないので、書いてられるように信号の上流側を落とすルールで良いと思います。
RCAのコネクターはカナレのF-09に決めています。これは映像用途にも使えることを公称しているほど接続点での信号の反射や減衰が抑えられている優れモノのコネクターです。抜き差しの適度な抵抗感や相手側に傷をつけにくい点でも一番と思います。難点は「想像の館」の主も推奨していることぐらいですかね(笑)。
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futoさんには2芯シールドの2549はXLRに使用する場合88770や8423と言った3芯シールドに対して信号グランドに割り当てるのが網線になってしまう点がちょっと気になるかもしれませんね。ここは是非作ってみられて比較してもらいたいと思います。
僕の考えはファンタム電源の必要なコンデンサーマイクケーブルで使うわけでないので気にならないのと、芯線間の静電容量が2549とベルデン勢ではあまりにも違い過ぎるのでこっちの方を評価しているわけです。
モガミはこれと言った特徴のないことが特徴の色をまったく付けないケーブルです。ベルデンとの比較感想をお待ちしております。
書き忘れましたが半田は普通の共晶半田です。融点183℃のやつ。ヘタクソなので鉛フリーは昔から使いません。