●セッティング
背景世界はフォーゴトン・レルム、フェイルーン大陸の西海岸ソード・コースト地方の都市ネヴァーウィンターからほど近い沖合いの島、ストームレック島に船で到着したところからスタート。
●冒険の背景
英雄の守護者、高貴なる正義の竜神バハムートを祀る小さな礼拝所”竜の安らぎ”。
ネヴァーウィンターにほど近い洋上に浮かぶ、ストームレックという島にその修道院はある。
ストームレック島にはドラゴンにまつわる伝説が伝わっている。
すっと昔のこと、シャルスという名の強大なレッド・ドラゴンがソード・コーストじゅうを荒らし回った。そこで3頭のメタリック・ドラゴンが力を合わせてシャルスと戦い、海の底に閉じ込めて、「海の中では火も消えてしまう。あいつは永久に出られまい」と考えた。しかしシャルスはあまりに激しく怒ったので、海の底から火山が盛り上がった。そうしてできたのがストームレック島だという。
普通に考えれば、シャルスはずっと昔に死んで、島の地下に眠っているはずだ。だがクロマティック・ドラゴンはささやきあう。「シャルスは生きていて、囚われの身からいつか自由になるのだ」と。
ともあれ、まちがいのない事実が1つある。この大昔の竜の体は、強い魔力を宿していた。その魔力が何百年にわたって他の竜を島に呼び寄せ、島を何度もクロマティック・ドラゴンとメタリック・ドラゴンの戦場にした。島で戦った竜のうち、何体かは島で死んだ。その1体1体が、島に霊的な傷跡のようなものを残した。こうした傷跡のせいで、予想のつかぬ魔法の力が働いているのだ…。
●PCの設定
PC(プレイヤー・キャラクター)たちは、それぞれに理由があってストームレック島を訪れた。
知識を求める魔術師は、島にあるクリフトップ天文台にあるという失われた知識を探しに来たのかもしれない。
ネヴァーウィンターの腐敗した現状に幻滅した聖騎士は、迷いを振り払い正義について考え直すためにバハムートの礼拝所を訪れようと考えたのかもしれない。
死の影にまつわる夢を繰り返し見る僧侶は、夢で見た光景の場所がストームレック島であることを知り、これは神々の啓示であると考え赴いたのかもしれない。
各々、「なぜストームレック島を訪れたか」を考えてみよう。