「オッス!俺は『シンコティーグ・ポニー』!
田舎モンで知らねぇ事が色々あるけどこう見えて物覚えは良い方なんだぜ!
だから何か手伝ってほしい事があったら遠慮なく言ってくれよな!
お前らの役に立てるなら、たとえ火の中水の中…いや、流石に火は拙いか?危ないもんな…
…あ!でも水の方は毎年海で遠泳してたから自信があるぜ!」
アメリカ・バージニア州原産の半野生馬『シンコティーグ・ポニー』のオリフレです。
アメリカ東海岸・デルマーバ半島から更に東に位置するアサティーグ島には古くから野生化した馬が生息しており、永らくその出自について『1750年代にペルーへ向かう途中で難破したスペイン船の積荷だった馬が泳ぎ着いて野生化した』説と『17世紀頃に地元民が勝手に放牧して野生化した』説とが語られていましたが、前者に関しては物証が無い事から単なる伝説とされ国立公園局を初めとする公的機関では後者の説が支持されてきました。
しかし2022年にかつてスペイン領であったプエルトリコのプエルト・レアルで回収された約500年前のイベリアン・ホースの歯から採取されたDNAとシンコティーグ・ポニーのDNAとを比較した結果、両種が近縁である事が判明したため現在は「難破したスペイン船から脱出した馬の子孫」説が有力視されています。
真相はさておくとして大昔からアサティーグ島に野生馬が住んでいたという事実は間違いなく、アサティーグ島とデルマーバ半島の間に挟まっているシンコティーグ島の住人はアサティーグ島からこの野生馬を捕獲し再家畜化して『シンコティーグ・ポニー』として荷役等に活用したり島外に輸出していましたが、年一回アサティーグ島から潮の流れのゆるいタイミングを狙って野生馬を海に追い込みアサティーグ海峡を泳がせて対岸のシンコティーグ島へ送り込む作業が季節行事として定着して『ポニー・ペニング』と呼ばれるようになり、少なくとも1835年には文章内に記録されています。
ポニー・ぺニングに新たな意味が加わるのは1924年にシンコティーグ島内で発生した2件の火災に対する反省から「シンコティーグボランティア消防隊」が設立された際に消防機材を購入する資金をシンコティーグ・ポニーの競売で捻出するアイディアが持ち上がった時です。
それ以来バージニア州に属するアサティーグ島南部が1943年にシンコティーグ国立野生生物保護区として設定され家畜の放牧が禁止されて以降もシンコティーグボランティア消防隊に所属する管理者『ソルトウォーター・カウボーイズ』により上限150頭の制限の範囲で米国魚類野生生物局から許可を得た上でシンコティーグ・ポニーの放牧が続けられており、毎年7月最終水曜日にシンコティーグ・ポニーを泳がせ、翌日放牧上限からはみ出た分の馬が競売にかけられます。
東海岸の小さな島で開かれているイベントではありますが1947年に発売されたシンコティーグ・ポニーを題材にした児童書『シンコティーグのミスティ』がアメリカを中心にベストセラーとなった事で知名度が非常に高い上に近年のSNSによる周知の影響もあり、毎年オークションの最高値と総売上高が新記録を叩き出しているとの事です。
泳ぎが得意な馬というのを初めて知ったのだ
勉強になりましたのだ
民族衣装風でかわいいですのだ
馬は意外と結構泳げるようで他の地域でも海で泳がせてたりするようです
すごい泳いでる!
そういえば思い出したのだが競走馬も
プールで泳がせて調教すると聞いたことがあるのだ
鼻のばんそうこうがわんぱく感を醸し出しているのだ
水上戦も行ける馬のフレンズになる・・・!?
少なくとも海岸には強いはず!
シャツにベスト、短パンと軽装ないで立ちながらもちょっとミリタリーテイストある
柄のベスト、刺し色に髪飾りと手綱のトリコロールカラー…鼻の絆創膏も
キャラクターのアクセントになっていてよいですねー
実はベストの柄は原作の斑毛に準拠した仕様なのです。
髪飾りと頭絡の配色はシンコターグの旗から取っています