スフィンクスは肩をすくめる。
スフィンクス「やれやれ、そうやってすぐに感情を爆発させる…相変わらずですねぇ…君は」
スフィンクスは浅く掛けられた眼鏡を中指で押し上げる仕草をとると呆れた口調で言った。
スフィンクス「そんな事だから自分の力すら上手く制御出来ないんですよ」
グリフォン「何だとぉおお!」
スフィンクス「本来なら君がNEO体になる筈だったのですが…コントロール出来ないのでは何の意味もありませんからねぇ」
スフィンクスはつまらない物でも見るようにグリフォンに目を向けた。
グリフォン「ヒポグリフには手を出さねぇ約束だったろうが!!」
スフィンクス「それは君が完成されたNEO体になっていたらの話です、ヒポグリフはそのための予備ですからね、当然の事をしたまでですよ」
スフィンクスはグリフォンを嘲笑う。
グリフォン「てめぇ…どこまで腐ってやがる!!」
わなわなと怒りに震えるグリフォン。
スフィンクス「お喋りはここまでです、ヒポグリフ!その出来損ないを始末して下さい」
ヒポグリフ「スフィンクス!あなた何を言っているの?!そんな事出来るわけ無いでしょ!」
『パチン』とスフィンクスが指を鳴らすとヒポグリフの額の目が開く。
ヒポグリフ「うあ…お願い…止めてスフィンクス……」
ヒポグリフは再び意識を失うように両の瞳を閉じるとセルリアンを操り始める。
グリフォン「スフィンクス…!てめぇヒポグリフに何しやがった!!」
スフィンクス「大した事ではありませんよ、ヒポグリフには大人しくしてもらった迄です」
それまで静止していたゲート型セルリアンがグリフォンに狙いを定めて一斉に攻撃をくり出した、猛り狂うグリフォンは力任せに攻撃を払いのける、弾かれた触腕は尚もしつこくグリフォンに襲いかかる、一方の触腕は真っ直ぐグリフォンを狙い、もう一方はぐるりと大きく円を描きグリフォンを取り囲んだ。
グリフォンが向かって来る触腕を切り裂いた途端、もう一方の触腕が一気に輪を縮めグリフォンを締め上げた。
グリフォン「ぐっ…、舐めるなぁああ!!」
ブチブチと音を立てながら強引に体に巻き付く触腕を引き千切った。
スフィンクス「ははは、凄い凄い、その馬鹿力も変わってませんね、ですがあまり粘られても困ります、ヒポグリフ!」
スフィンクスがヒポグリフに向かって合図するとゲート型セルリアンがもう二体現れた。
その間、ヘラジカとライオンは押し寄せるセルリアンの処理で手一杯だ、とてもグリフォンに加勢出来る状況では無い。
グリフォン「ちっ、芸のねぇ野郎だぜ…!」
苦笑いするグリフォン、彼女は怪力を持つ反面、サンドスターの消費が激しく、継続的な戦闘には不向きであった。
三体のゲート型セルリアンがグリフォンに迫ったその時、空より見覚えのある三人のフレンズが降り立つ、ヒグマ、キンシコウ、リカオンのセルリアンハンターの三人組だ。
上空にはハンター達をを運んできたと思われる、三人の鳥らしきフレンズが飛んでいる。
ヒグマ「…ヘラジカ達の加勢に来てみれば、まさかお前までいるとはな」
グリフォン「お前ら…あの時の…」
ヒグマ「話は後だ、今はあのセルリアン討つぞ!」