□今、立ち上がる奇跡の総帥!その名はダイイヌガミギョウブ!
・前編
リクホクチホーのひだまりストリートから離れた、妖怪達のための場所・ひゅーどろエリア。
そこで開催された新ジャパリプロレスリングの興行はメインイベントとして
ひゅーどろエリアの所有権を賭けた三次妖怪プロレスとの全面対抗戦が行われた。
メインイベント
6人タッグマッチ ひゅーどろエリアコントラひゅーどろエリア 時間無制限1本勝負
山本五郎左衛門・ヌエ・ライリュウ組(三次妖怪プロレス)
VS
ゴールデンライオンタマリン(ゴラリン)・日向夏美・イヌガミギョウブ組
山本達の入場に続き、ゴラリン達も入場。
しかし、いつまで経ってもイヌガミギョウブが会場に現れない。
そう、これは山本達が巧妙に仕組んだ罠だったのだ。
試合開始前に山本がイヌガミギョウブを強襲、木槌によって気絶させた後
今日の興行で使用されていない控室へ幽閉したのである。
「2人とも、どうするでありますか!?」
「大丈夫ですケロロさん、オバケさん達のお相手はゴラリンと夏美さんがしますっ!」
「そんなっ!?あの山本殿達を相手に無茶でありますよ!」
「無茶なのは承知の上よボケガエル!イヌガミギョウブが来るまで何とか持たせてみせるわ!」
やむを得ず2人で山本達と戦おうとするゴラリンと夏美。
しかし2対3という数的不利は如何ともしがたく、すぐに押し切られてしまう。
更には山本が人面を使ってレフェリーを抑えている間にヌエとライリュウによる反則攻撃が襲い掛かる。
「夏美殿!」
「ゴールデンライオンタマリンさん!」
「酷い、なんて惨い攻撃を…!」
「っていうか、絶体絶命!?」
「…おのれ妖怪共、許さんぞぉ!」
セコンドについていたケロロ・タヌキ・ホンドタヌキ・モアが思わず絶句してしまうほどの絶望的状況。
ギロロも義憤のあまりにリングへ飛び出しそうになってしまう。
「ダメですよ伍長さん!セコンド介入なんかしたら反則負けですぅ!」
「離せタママ!これ以上奴らが好き放題するのを見てはいられん!
誰が何と言おうと俺は夏美達を助けに行くぞ!!」
「…そこまでです、ここは通しませんよ?」
「あ、あんたは…!?」
タママの制止を振り切ろうとしたギロロを諭したのは同じくセコンドについていた
ダンザブロウダヌキだった。
「タママ君の言う通り、ここで手を出せば相手の思うつぼです。
邪道に邪道をぶつけたら、血で血を洗う争いが続きかねません。」
「じゃあ、どうすればいいんだ?このまま黙って夏美達が嬲り殺しにされるのを見ていろと言うのか!?」
「…とにかく、今は待ちましょう。………もうすぐ、実りますから。」
「実る…だと?あんた一体何を…」
そうこうしている内にリング上は山本達の独壇場。
ゴラリンと夏美は満身創痍の状態になっていた。
「『
「本当、大した事ねぇな。ええっ!?」
ダウンした夏美達を容赦なく足蹴にするヌエとライリュウ。
会場からのブーイングにも気にする素振りを見せない。
「はよ降参してわっちらにここ(ひゅーどろエリア)を譲り渡しいや!」
「そうだそうだ、そうした方が身のためだぜ!?」
突如突きつけられてヌエ達からの降伏勧告。
しかし、そう簡単に屈しないのが日向夏美である。
「だ、誰が・・・降参なんかするもんですか! せっかく皆が頑張ってこんなに素敵な場所を作ったのに…
それを横から掻っ攫おうなんて、あんた達・・・侵略者としてはボケガエル以下ね!」
「あ? んだとゴラァ!わっちらがあのイモガエル(ケロロ)以下ぁ!?」
「ふざけた事ぬかしやがって、調子乗ってんじゃねえぞガキが!」
ヌエ達の容赦ない罵声など意に介さず、よろよろと立ち上がった夏美はさらに挑発を続ける。
「何度でも言ってやるわ…あんた達は…ボケガエル以下よ! 有名な妖怪だか何だか知らないけど…
こんな姑息な手でこの場所を奪おうとするあんた達はボケガエル以下の侵略者よ!」
「てめぇ、黙って聞いてりゃつけあがりやがって…!」
「ええ加減にせえよ…おらぁっ!」
バチィンッ!!
怒りが頂点に達したヌエは、すかさず張り手を彼女の頬に食らわせる。
「ぐっ…!」
凄まじい張り手の威力に、夏美はまた崩れ落ちてしまった。
「夏美さん!」
ダウンしていたゴラリンも思わず叫び声をあげてしまう。
「はぁ…はぁ…何なんや、この感じ…!」
「直接攻撃を喰らったわけでもねぇのに…!」
夏美の口撃に妙な苛立ちと歯がゆさを感じるヌエとライリュウ。
そんな2人を見て、山本が口を開いた。
「ふん、我らにたてつこうとするお前達の反骨心は認めんでもないが…
喧嘩を売る相手を間違えたようだな。それでは、そやつらにトドメを刺してやれ!」
「おお、待ってたぜその言葉!」
「さあ…覚悟しいや!」
山本からの指示を受け、ライリュウが必殺の脳天稲妻落とし(旋回式ツームストンパイルドライバー)をゴラリンに
ヌエが暗黒奈落撃(喉輪落とし)を夏美に決めようとした・・・その時!
後編に続く。
ヒーローは遅れてやってくる!
のか!?
今後の展開に目が離せないッ!!