【十八話】
自然史博物館の廃墟で車とパークガイドの💳を入手したコヨーテとジョフは
建物の外で車を転がしシマリスとウサコを探していた
「小僧たち、どこまで行ってるんでちかね。外でセルリアンを追い払ってくるって言ってたけど・・・」
「道は1本道だね。northに行ったかsouthに行ったか、どっちだろう?」
コヨーテは助手席から身を乗り出して遠くを眺めるように目を凝らした
向こうの方からこちらに歩いてくる二人の人影が見える
コヨーテの乗っていたバイクを押して歩くシマリスと、ウサコだった
「あっ コヨのmotorcycle!🏍pick upしてくれたんだね。」
「コヨちゃん、大丈夫?もう動いて平気なんでちゅか?」
「・・・うん、perfectじゃないけど大丈夫 まだ飛んだり跳ねたりはできないけど、動くことはできるから。」
ウサコはコヨーテがまだ動けるようになった程度にしか回復していないのを
隠すように笑顔を作ったのを察し、少し心配そうに笑って帰して見せた
「無理はしないでほしいてワケ。仲間を探そうにも、こっちが参っちゃったら元も子もないんでちゅゆえ。」
一方シマリスは二人が乗ってきたスタッフカーに興味深々だ
「その車どーしたん?どうやって動かせたの?」
「実は、カクカク シカジカ があって・・・でちな」
ジョフは自然資格物館の廃墟で会ったパークガイド・キノの話をシマリスたちに話した
通報 ...
どうやら二人もフレンズ達の中にパークガイドさんが紛れていたことに
気づいてなかったらしく、寝耳に水の話だったようだ
せっかく回収してきてくれたコヨーテのバイクだが、コヨーテは今の状態では
バイクの運転や走行中の振動は堪えるだろう
※シマリスは原付で事故を起こしたことがあるらしい(シマリスの雑談配信で言ってました)
シマリスはバイクのサイドスタンドを出してバイクを停車させた
シマリスはスタッフカーの後部座席に乗り込み、ウサコはパタパタとバイクに跨る
コウモリ生初の二輪車にテンションが上がるウサコ
イグニッションを回すと、バイクのヘッドライトが点灯した
エンジンスタートのボタンを押すと、キュルキュルという音とともにマフラーから排気ガスが放出し
エンジンは振動とともにドコドコという重い排気音を奏でる・・・
🏍🦇💨ドコドコドコドコ…
あまりウサコがバイクに跨る姿は評判がよくないようで、ウサコは少し不服そうだが
バイクを運転できるワクワクのほうが感情として勝っているのか目をキラキラさせていた
ウサコは恐る恐るクラッチを離してバイクを発進させる・・・
今にも転倒しそうなくらいよろよろと低速で走りだすウサコのバイク
その後ろ姿はお世辞にもかっこいいとは言い難かった
ジョフは車のギアーをドライブに入れ、ふらふら走るウサコのバイクの
後ろをついて走りだすのだった