ににんがし

【クノタカヒロ&町田尚】

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myeongsa_chori
作成: 2021/03/01 (月) 00:05:28
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122

クノさんからお願いします!

123
クノタカヒロ 2021/03/17 (水) 19:07:44 修正

空港が、駅が、ひどく寒い
寂寂たるこの道は
帰路だろうか往路だろうか
白夜のなか想い出したのは
降ってる雪を見たことがないと
ささめく島人の笑い声
しんしんしんと雪が降っている
ここは味噌と金鯱の都
旅のかけらを集めながら
正しい やさしいを忘れなければ
またあの島に還れるだろう

124

小さな車にひとり乗る
車にエンジン音があったことを思い出す
いったい誰と会ったというのだろう
ただひとりの友と会うために行ったのかもしれない
ひとりになると不安になる
日常にもどることへの喪失感?
同じアスファルトの車道で風の音をきく
曇った窓ガラスから青い月を何度もみる
糸のような雨が降ったり止んだりの生温かい日には思う
今日は沖縄のような天気だと

125
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:00:28

➖➖➖ココから案(未完?)➖➖➖

126

二月なのにぬるい
たしか糸のような雨がふっていた
風にゆれるガジュマルの下
那覇の町並みを見る
白くけぶる町の家根
空気が甘い
やさしさに打たれている
どこにいても落ち着かない気持ちが消えていた
沖縄にきてから消えていた

127
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:01:41 修正

二月なのにぬるい
からだの磁針が曲がってしまった
バオバブを宝の樹と呼ぶのなら
知花の楽園は宝の森か
雨と風と堆肥のにおいを抜けて
焼きたての肉にかぶりつく
沖縄で一等と
カズマ兄(にいに)が教えてくれた
檸檬とバタアと大蒜がのった
うるまの牛肉にかぶりつく

128

肉の血と大地の血は熱い
発火しそうな息が充満する車内
まだ夜までは遠い
そしてまた雨がふっている
濡れた光でひたひたになる車道
汗ばんでみなぎる街路樹
厚ぼったい葉が弾く
ゆらゆらと窓ガラスを這う
沖縄の雨に打たれながらむかうコザ
音楽と夜の町コザ

129
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:02:17

借り切りのエクリプスクロスで
県道330号線を駆けていく
かつて軍道24号線と呼ばれた
暴風が吹き荒れた走路を
鋼鉄の車でホテルコザを目掛けて
ライブハウスとエイサーの街
この街に愛される日は来るのだろうか
tacosに多幸寿と漢字を当てた
チャーリーさんみたいに
この街と結ばれる日は来るのだろうか

130
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:02:53

遠い二月だった
遠い十二月だった
遠い三月だった
遠い十二月だった
あの島とはずっと、前からきっと
月桃の糸で、つながっていた
首ちり友(くびちりどぅし)
行逢りば兄弟 (いちゃりばちょーでー)

131
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:03:24 修正

十二月なのにあつい
安座間からのフェリーに乗って
神の島へと辿り着く
人が巫女となるために
夕神遊びを舞ったとされる
殿を探してぐうるぐうると
銀輪にまたがり島内を巡る
地図にはあるが地上にはない
彼岸にはあるが此岸にはない
ここはいつしかニライカナイか、と
どこかでわたしの声が聴こえた

132

十二月なのにあつい
神の島に吹く風は厚い
ベンチでひとり酒を飲む男の肌はもう焼けて、空き缶を転がしながら遠くを見ている、
視線を思いだしながら浜辺に立つ
ここは寂しい場所だと思わずにはいられない
ここにきたことを偶然とは思いたくない
くりかえす波の音をきく
ゆっくりと舞う白い砂
光のとける水
揺れるガラス
ニライカナイ
あるかないかは風だけがたよりだと思う

133
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:04:13

風だけを頼りに
海中道路を走っていく
なんだか愉しくなって
青い歯で
スマホとカーオーディオを
噛み合わせたら
聴こえてきたのは
うないぐみの『弥勒世果報』

波ぬ想い 太陽とぅ風ぬ想い
戦世ぬ 哀り知らさ 哀り知らさ

いつの間にか龍神風道
総毛立つ聖なる風の通り道
遠くに見えるのは久高島だろうか
いつの間にか果報バンタ
崖に立てば眼下の海が青一色

135

果報バンタ
何度目だろう
感傷の鰓がふるえてくる
吹き上げてくる風に泡立つブルー(旅情)
万座毛が波飛沫をあげながら肩に風をのせて歩いてくる
沖縄の風は不思議に熱い息
水銀温度計も波打っている
目をとじて手をかざすと
漂流の記憶が熱を帯びて近づいてくる

136
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:05:49

遠い二月だった
遠い十二月だった
遠い三月だった
遠い十二月だった
あの島とはずっと、前からきっと
月桃の糸で、つながっていた
首ちり友(くびちりどぅし)
行逢りば兄弟 (いちゃりばちょーでー)

137

三月も十二月もコザだった
生温かい夜だった
アルコールで変に目が冴える
雨が降ってきても傘をささず歩く
さっきまで歩いていた男たちも蒸発して
ひとり街角をこする
目眩がして街を去り友と落ち合う
コザの夜はまだ終わらない
名も知らぬ泡盛で高い波がくる
名も知らぬ女と電力にのって踊る
夜の汀で、
夜の潮騒の果てに誰かとまた落ち合う

138
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:06:23 修正

三月の終わりは名護だった
憩いの駅で緑のハブを首に巻きつけて
皮の栞を財布に仕舞い込む
陽の光を避けるように
迷い込んだのは乾杯の歌酒場
フクシマ訛りのないちゃーと
青い瞳のうちなんちゅ
時の最果てにも似た交叉点で
わたしとあなたのデュエットが始まる
「時間の迷い子が、行き着くところ」さながらに
大人と大人の杯が交わされる

139

石垣島は分からない
ただ通り過ぎたとしか言いようがない
半端な下心で指を切る情けなさ
自分はどこまでも訪問者で
踏み外せば腐れないちゃー
由布島へわたる水牛の背中で
せいぜいゆれるぐらいがいいのか
ここでも雨は降って温かい
水の牛歩がたてる波音をきく
海をわたることをまだ知らないでいる

140
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:06:52

十二月が蕩けていく
察度王は天女の子息であると
羽衣の伝説が残る宜野湾で
鮮やかで木目細やかな
奥間大親のようなおもてなし
さすがは「ねたての都」と
いつかお礼がしたくて
紙切れに識別子を書きつけた
天高く舞い上がっても
あなたがわたしを探せるように
メキシコで、桜坂で、珊瑚の海で
あなたとわたしが出逢えますように

141
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:07:17

遠い二月だった
遠い十二月だった
遠い三月だった
遠い十二月だった
あの島とはずっと、前からきっと
月桃の糸で、つながっていた
首ちり友(くびちりどぅし)
行逢りば兄弟 (いちゃりばちょーでー)

142
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:07:45

空港が、駅が、ひどく寒い
寂寂たるこの道は
帰路だろうか往路だろうか
白夜のなか想い出したのは
降ってる雪を見たことがないと
ささめく島人の笑い声
しんしんしんと雪が降っている
ここは味噌と金鯱の都
旅のかけらを集めながら
正しい やさしいを忘れなければ
またあの島に還れるだろう

143

小さな車にひとり
乗る車に忘れていたエンジン音
いったい誰と会ったというのだろう
ただひとりの友と会うために?
ひとりになると不安になる
日常にもどることへの喪失感?
同じアスファルトの車道で風の音をきく
曇った窓ガラスからゆれる
遠く青い月を何度もみる
糸のような雨が降ったり止んだりの生温かい日には
今日は沖縄のような天気だと思う

144
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:08:27

➖➖➖ココで終わり(未完?)➖➖➖

145
クノタカヒロ 2021/03/18 (木) 23:10:12

推敲/校正スタート!

146

サビの内容をしっかりは捉えられていませんが、ひとつタイトル考えてみました。「記憶の潮騒」です。ひとつの案として(^_^)

147
クノタカヒロ 2021/03/20 (土) 00:20:19

例えば、それにしよう!てか町田さんタイトル決めてほしいな🙏