みんさい掲示板

もしもみんさいが作品化したら起こりそうなこと / 116

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いずな2 2025/09/29 (月) 12:34:27 修正 >> 115

(ラスボスが倒れ、取り込まれていたエフティが解放される)

「うぅ…ここは…」

(目を覚ましたエフティからほど近い場所に、エリカが座り込んでいる)

「エリカ…!また、助けてもらっちゃったね。」

「………お前、誰だ?」

「えっ…」

「悪いけど、覚えてねーんだよな、お前のこと。なんならどうやってこいつを倒したのかも覚えてねぇ。」
「ま、なんにせよ別にお前のためじゃねーから、感謝はいらねーよ。」

「…嘘、嘘よね?悪い冗談よしてよ……」

「なんで嘘つかなきゃなんねぇんだよ。初対面のお前に…」
「なぁオイ…なんで泣いてんだよ…どこか痛むのか?ちょっとなら回復魔法使えるぜ?」

「………いいの。もういい。私のこと忘れちゃっても、エリカがエリカのままなら、それでいいの。」

「…」

「あんたバカだしガキだし、いつも突っ走るし、すぐ騙されるし…」

「初対面に言い過ぎだろオイ!」

「…でも、困ってる人がいたら絶対助けるし、不器用だけど優しいし、いつも側にいてくれて、いつも駆けつけてくれた…」
「そんなあんたが…好きだった。」

「…!」

「…いきなりごめんね!初対面の人にこんなこと言われて、気持ち悪いよね!大丈夫、もう行くから!バイバイ!」

「エフティ!」

「!」

(エリカが後ろからエフティの手を掴む)

「ごめん!本当にごめん!俺、お前さえ助かればいいと思ってた!俺がお前を忘れることが、お前にとってどんなに辛いことか考えなかった!それで辛いのは俺だけだって!ごめん!許してくれ!」

「……もう…………ほんと、ほんとにもう!びっくり…させないでよ…!」

(振り返ってエリカを抱きしめる)

「…うん、させない。もうびっくりさせねぇし…一人にもしない。」

(エフティを抱きしめ返す)

(遠くから二人を見守るシヤ)

「…嘘つきだね。」

「絢。覗き見とは趣味が悪いですね。」

「キミが言うの?…金輪際忘れるとか嘘じゃん。キミがかけたの、ちょっとだけ物忘れするだけの魔法でしょ。」

「…そろそろ覚えなさい、絢?私は  

  バッドエンドは認めない  

  主義なのです。」

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