4.スパパを救いたい
Ver11.19.0.1のアップデートでスパパに与えられるバフは次の通りだ。
・装填速度が少し早くなる
・改良型エンジンブーストが追加
・車体正面の空間装甲が5mm増加
これをみて大抵のプレイヤーはこう思ったに違いない。「改エンブはまあ強いけど、装甲は5mmしか増えないし装填速度のバフもちょっとだけ。これじゃあ対して変わらないかな」と。
ところがどっこい、このバフでスパパは、名実ともに最硬のティア8MTの座を得ることになるのかもしれないのである!今からそれを解説しよう…
5.Blitzの装甲システム
今回のバフで一番重要視するべきは改エンブの追加でもなく、もちろん装填速度の向上でもなく、「5mmの空間装甲バフ」にあると見た!大抵の人は「5mmで何が変わるんだよw」と思うだろうが、スパパの装甲配置とBlitzの意外な装甲システムにより、この5mmのバフはカタログ値の数倍の効果を生むことになるのである!
まずはスパパの装甲配置を確認しよう。スパパの車体前面装甲は、一番内側に本装甲があり、そこから隙間を空けて15mmの空間装甲、更に隙間を開けて最外に15mmの空間装甲がある。そう、空間装甲が2重になっているのだ!
そして今回のバフ、この内側と外側の空間装甲、両方に与えられる。つまりこれだけで、両方の空間装甲が20mmとなり、実質10mmのバフになるのだ!だがそれだけではない。ここからは、殆ど知られてない空間装甲の意外な特性についても解説していく…
空間装甲の得意性として、「HEは絶対に貫通せず、HEAT弾の貫通力を大きく減らす」というものがあるが、実はそれだけではないのだ。実は空間装甲は、「空間装甲に命中した時」だけではなく、「空間装甲から何もない空間に弾が出た時」にも判定があるのである!
分かりづらいと思うが、こう考えてほしい。空間装甲(10mm)と本装甲(100mm)が密着して並んでいる状態で、水平に弾があたったとする。そうすると当然、装甲全体では110mmの防御力を発揮することになるが、この時空間装甲と本装甲に隙間があると別の結果が得られるのである!
空間装甲と本装甲に隙間があった場合、空間装甲を抜けて隙間に入る時、もう一度10mmの貫通力減衰が発生するのだ。この特性は弾種に関係なく発生するので、たとえAPだろうとAPCRだろうと、この時の装甲は120mmの防御力を発揮するようになる!
これをスパパの装甲配置に当てはめてみよう。まず最外の空間装甲に命中&貫通した時、今までの空間装甲が15mmだったため30mmの防御力しかなかったが、今回のバフによってここで40mmの防御力を発揮するようになる!そしてこれと同じ現象が2枚目の空間装甲でも発生し、空間装甲全体で合計80mm。バフ前と比較して実に20mm分の装甲増加を得ることになるのである。
さらにスパパの前面装甲は傾斜しているため、それらを加味した実質的なバフは、空間装甲や傾斜にも強いAP弾であっても車体上部で30mm・車体下部でも23mmのバフという、非常に強力なバフになるのである!
もちろんこれが傾斜に弱いAPCRであったり空間装甲に弱いHEAT弾であればこれ以上の装甲増加を見せつけることになる…
6.反撃の狼煙
車体上部の30mmバフはもちろん、車体下部のバフも非常に大きいものだ。車体下部が23mm増えるとどうなる?知らんのか。225mmAPで車体下部が安定しなくなる。
225mmAPは、ティア8MTで最高クラスの貫通であるセンチュリオン達や、つよつよティア8HT代表の王虎・252U・53TP・ビソンテなどの車両、あるいはちょっと貫通が低いティア9MTの通常弾ぐらいである。
スパパの車体下部は中央が一番固く、端の方は比較的薄い構造になっているのだが、スパパが装甲上げを選んだ場合、225mmAPでは車体下部の中央の部分が貫通できなくなるのである。
もちろん225mmAPでも貫通を上げれば十分に貫通できる。しかし思い出してほしい。スパパがバフされるのと同じアップデートで、「AP弾の貫通上げの効果減少」と「装甲上げの効果上昇」が同時に行われるのである。これによってたとえ貫通上げにしたとしても、車体下部の中央を安定して抜けるとは限らないのである。
「じゃあ車体下部の端を狙えばいいんでしょ?」と思った人、実に甘い。はちみつ漬けにしたスニッカーズぐらいの甘さである。
加速も最高速ももっさりのスパパだが、実は車体旋回は結構良好なのである。どれぐらいかと言うと、ヌルヌル動くで有名なクライスラーKより速く、舗装路面以外なら改サス積んだIS-5にも勝てるぐらいの旋回速度なのである。そしてスパパは、アメリカMTのくせに車体側面が80mm確保されているのである。もちろん後ろの方だけ薄くなっているということもない。なので「ちょっと車体側面見せると駆動輪ごとぶち抜かれる」という西側MTあるあるもこの車両では発生しない。
これらを活かした車体フリフリは、これまでも十分に強力だったのだが、今回のバフでさらに車体下部が抜きにくくなったうえ、車体が空間装甲まみれであるが故に課金弾がHEATの車両であれば課金弾で強引にぶち抜くということも封じることができるのである。
7.万能のマジックアイテム
さらに、この車体フリフリをさらに強化するアイテムも今回のバフで追加される。そう、改エンブである!
陣地転換でも撤退時でも前に詰めるときでも役に立つという強アイテム。それが改エンブだが、ことスパパに関してはその旋回速度の強化も非常に嬉しいものとなる。
改エンブを炊き、高速でフリフリしながらこっちへ向かってくる、あるいは後ろへ下がっていくスパパの車体下部の端の狭い部分を、あなたは確実に撃ち抜けるだろうか?あるいは砲塔上部を狙うという人もいるかも知れない。
砲塔上部は常にスパパの泣き所の一つであったが、砲塔の空間装甲は砲身に取り付けられているため、砲身上げをすると空間装甲も一緒に上がり、砲塔上部が狙いづらくなるという小技が存在する。
これによって、スパパは対面して非常にめんどくさい車両になることができるのである!
そしておまけに装填速度もバフされ、同格MTで平均程度のDPMも手に入れた。常に不遇で、虐げられてきたスパパ君の逆襲はいま、ようやっと始まるのかもしれない…
追記:この第一章〜第七章までを一つのコメとして上げようとしたら「4000文字以上の文章は投稿できません」みたいな表示が出てきたので、しょうがなく2分割して投稿しました。このwikiの意外な限界を知れたのと、作文苦手な自分が原稿用紙10枚強の文を作り上げたことに驚きました。みんなもスパパに乗って低貫通車両をいじめよう!
格下相手なら基本真正面向いて接近すれば完封できるし、同格帯でも貫通の低い共産圏MTやT49あたりはもはや相手にならないレベルだぞ!
腕に自身があるならT-54とも闘ってみよう。格下MTキラーで有名なT-54だけど、スパパの性能が完全にT-54メタ
(高めの車高+わりかし高い貫通力のおかげでT-54の車体上部を抜けるし、T-54は通常弾貫通が低くて課金弾がHEATだからスパパの装甲を抜くのに苦労する)
だからうまく戦えばフルヘルス相手でも返り討ちにできるぞ!
へぇ〜、今度買い戻してみようかな?
スパパ論文
379さん。精度の悪さとか通常時の加速のにぶさは依然として残ってるから万人受けするかと言われるとまだまだ微妙なところもあるかもしれませんね。それでもこの装甲と改善されるDPMのお陰でティア8MT内でもタイマン最強格になるんじゃないかと勝手に期待しております。気になるようだったらぜひ買い戻して、乗ってみてください。
380さん。確かに原稿用紙10枚分って多めの高校生の小論文くらいにはなるかも知れませんね(笑) でもこんな適当なんじゃ流石に駄目だろうな…