授業が始まった。うちの学校では、毎回最初に、前回の復習問題のプリントが配られる。
前回は素因数分解の単元だった。ささっと終わらせ、ペンを置くと、隣からさっと手が伸びて、私のプリントを乱暴に掻っ攫った。
あんみつ「…なんかお前、今日態度悪いな」
お隣りさん「え?前からこうだよ?君は私の何を見てきたの?」
あんみつ「いや、知らねぇけど」
ここで、ようやく、お隣りさんの顔をまじまじと眺められた。こうしてしっかりと目を合わせたのは、いつぶりだろうか。やはり不美人である。
すると、プリントと、小さな丸まった紙が飛んできた。
お隣りさん「これあげるよ」
丸まった紙の正体は、さきほど配られた紙切れである。私は顔をしかめた。
あんみつ「一番もらって嬉しくないプレゼントだ」
お隣りさん「え?こんなのが一番なの?」
あんみつ「めんどくせぇ…」
お隣りさん「よく言われるw」
どうやら、今日はテンションが高目のようだ。
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