教科書等をまとめて立ち上がった時、私は事の重大さに気付いた。
なんと、その席の隣には、私の想い人(以降、お隣りさん)が座っているのだ。
咄嗟のことに、私の心臓はばくばくと焦り始める。できることならここで、深呼吸の一つでもしたいところだが、それは不自然なので、緊張したまま席へ移動した。
ゆっくりと椅子を引き、お隣りさんと目を合わせる。
お隣りさん「あんみつかー、要らねw」
あんみつ「おいっ」
これが、彼女と私との、今月に入ってから初めての会話である。
文字だけ見ると、仲良しで冗談を言っているように見えるが、私と彼女は、仲良しと呼べるほど関係ではないはずだ。 3割冗談、7割本音って感じかね と、私はショックを受けながら、動揺を見破られないよう椅子に座った。
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