想像つかないのはAの「Bは昔から変わらないなと思ってさ」に違和感を含める事ですね。
映像作品の場合「視聴者自身に違和感に気付かせる」という手法があるよ。
BがAの様子に違和感を持っていることを表現する際、その直前にある"Aのセリフや所作に視聴者でも分かるような違和感を埋め込む"のが極めて有効。
絵コンテの例としては…
- 【カメラ:Aの表情】
- A「Bとこうしてまた会えたことがぼくは嬉しいんだ」
(振り返ったAの表情は、嬉しいという言葉とは裏腹にどこか寂し気にも見える)
(BGM挿入) - A「独りのつらさも大切な人と過ごせるひとときも(中略)ホントに今の友達がなによりも大事だ・・・」
(AはずっとBを見つめながら話すが"ホントに今の友達が…なによりも大事だ"のタイミングで少しだけ目を逸らす)
- A「Bとこうしてまた会えたことがぼくは嬉しいんだ」
【Lカット:Aのセリフを継続させつつカットはBの表情へ】
【カメラ:Bの表情】
- A「今この場で伝えておきたいんだ。Bが友達で本当に良かった。何から何まで…ありがとう」
- B「──今まで…怖かったよな。辛かったよな。──辛いことがあったら言ってくれ。これからも…今度こそ私も一緒に受け止めてやる」
("何から何まで"に含まれている負の記憶やAの寂しげな表情に呼応し、Aを労わる方向性の返事が無意識に出てくる)
(会話が途絶え、シリアスなまま睨めっこのような状態になる)
- A「あははっ!」
B「なんだよ!私は真面目に話してるんだぞ!」
A「うん、知ってる。Bは昔から変わらないなと思ってさ」
(Bではなく、自分の手を眺めながら)B「な、何だよもう!そういうお前だって昔となんにも変わってないだろ」
(以下略)
キャラの"役割"しか判明してないのであまり踏み込んだこと書けない&解釈違いしてるかもしれないけど
映像作品は文芸作品と比べて伏線や予兆をスルーされやすいので、やや露骨に感じる程度にしておくのが丁度いいと思う。
複数の伏線を貼っておき、どれか1つでも拾ってもらえたらOK。
考察勢やリピーターが2回目以降の視聴をする際に残ってる別の伏線に気付いてくれたら製作者冥利に尽きる、といった塩梅が個人的におすすめ。
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