小学3年生の頃、クラス行事で「土曜日の昼12時半、グラウンドにある像の前に集合」ということになった。
当日私は学校が終わると(当時は土曜日も半日授業)いったん家に帰り、急いで昼食をすませて学校に戻った。12時ちょい過ぎ。クラス40人以上の1人もいない。
ちょっと早すぎたかなと思ったもののさすがに一番乗りなんて?と思って待つ。しかし誰も来ない。大体、グラウンドは誰にでも開放されてるから土日も子供が遊びにくるのにそれすら誰もいない。
午後1時過ぎくらいまで待って誰も来ないので仕方なく帰った。自分が日時か場所のどちらかを間違えたとしか思えない。でも確かに先生が何度も念を押しているのを聞いた。記憶違いなんて…とわけがわからない。どっちにしても月曜日に登校してみんなに聞けばわかる。そう思った。
そして月曜日、学校に行って確認。私は日時も場所も間違っていなかった。クラスのみんなや先生に話を聞くと、「なぐも君だけ来なかった。しばらく待ったけど、もう来ないと思って出発した」とのこと。先生までもが嘘をつくはずがない。
普段は休みの日も子供で賑わっているグラウンド。私が行った場所には誰もいなかった。もちろん自分の学校のグラウンドだから場所を間違えるわけもない。
いまだに謎のままだ。
そして同じようなことが大学生のころにもあった。
大学3年生のとき、ゼミのコンパで渋谷のハチ公前に集合になっていた。この時も、時間のかなり前に到着して、かなり後まで待ったが誰も来なかった。ハチ公前だからさすがに無関係の人出は多かったが、あとから日時と場所を再確認しても間違えていなかった。ただやはり、みんなは「なぐも君だけ来なかった」と同じ答え。
現代なら携帯があるから現場で確認できるが、当時は持ってる人がまだ少なかったので、そういう確認手段もとれなかった。
異次元に迷い込む体質なんだろうか…。でもちゃんと二度とも戻ってきてるもんな。案外、異次元に行って元の世界に帰ったかと思いきやさらに別次元に行っただけかも…。