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政治・経済(旧「参議院選挙」) / 111

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なぐも 2025/11/17 (月) 05:00:31

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これによると、アメリカはコロナ対策費だけで4兆ドル出してます。日本円で600兆円、1ドル120円計算でも480兆円です。国家の命運がかかってたらアメリカはこれくらい出るんです。中国との覇権の勝敗がかかっていたらもっと出ます。数百億円の機材の数百台分なんて簡単に出せます。
問題はそれよりも時間。
いくらお金があっても、最新鋭の装置や工場をゼロから作り直すにはどれくらい時間がかかるか分かりません。だから一番怖いのは、元の技術レベルに追いつくタイムロスの間に中国が追いついちゃうんじゃないかって問題ですが、台湾の工場をぶっ壊せば回り回って中国のほうも止まってしまうのであれば、その心配もなさそうですね。

ところで、技術力の核心は人材、頭脳ですよ。特に最先端の技術になればなるほど、イコール頭脳と言ってもいいほどです。工場なんてカネをかければ作れます。
かつて日本が半導体技術の中心でした。それが韓国に追い抜かれたのは、日本企業が人材を大切にしなかったせいで、サムスンなどに好待遇で引き抜きされたからです。ただ、サムスンなどは「モノづくり」の人材を引き抜いただけだった。作る「モノ」の材料となる物質を作る人材は日本に残ったんです。
韓国で理系のノーベル賞学者が出ないことが問題になっていますが、それは韓国では短期的に売れる商品を作ることに傾注してきたせいで、基礎研究が疎かになってきたせいです。ところが今、日本もこの分野の将来が危ぶまれています。日本もまた、不景気が続くようになって目先の経済を優先するようになり、物理学や化学などの基礎研究が疎かになってしまいました。ノーベル賞は過去の業績に対して出されるので今の日本はどんどん受賞していますが、次の人材が育っていないことが問題になっています。そして、賞を取るかどうかはともかく、この基礎研究が「今」じゃなく「未来」に重要です。

日本はアメリカと協力して2nmの研究を北海道でやってますが、なかなか難しいようです。もしも、台湾の技術者を引き抜いてこれたらすぐに出来ますよ。

今はどうか知りませんが、数年前の話では、あれほど技術的な進化を遂げた中国が、実はボールペンを作れないそうです。ボールペンのペン先のボール、あの小ささで、滑らかに転がる正確な「球体」、つまりベアリングを作れないそうで。こういう技術は日本にまだ強みがあります。アメリカご自慢のF22戦闘機やB2爆撃機の「ステルス塗装」も、日本の技術がなければ作れません。日本のベアリング工場が被災して潰れても人材さえ生き残れば工場は再建できます。中国にそれができないのは、いくらお金をかけても「人材」がないからです。

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