H.O.P.E.

政治・経済(旧「参議院選挙」) / 116

123 コメント
views
116
なぐも 2025/11/20 (木) 02:53:53

【高市自民】両手ポケット入れヤンキー威圧の中国局長「態度悪すぎ」大荒れも→実はペコペコ頭下げ困惑顔の日本局長が有能クセ者「わざと」指摘 「世界に中国が不遜に見え上手い」局長知る佐藤正久氏が解説(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
「ヒゲの隊長」として知られた前参院議員の佐藤正久氏が19日、カンテレ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演。番組では高市早苗首相の国会発言に対し中国が猛反発している件で、18日に北京で日中の外務省局
Yahoo!ニュース

問題の写真だけれども、私は私なりの解釈をしてまして。

前にも言ったように、中国にとって高市政権は目障り。だから日本への恫喝、渡航の抑制だとか、水産物の輸入制限だとか、いろいろやってくる。さらにSNSを使った反高市煽動もするだろうし、とにかく「高市のせいで日中関係が悪くなった!経済損失も出た!高市は余計なこと言うな!高市辞めろ!」という日本の世論を精一杯盛り上げようとする。そして支持率が落ちて親中派の総理に交替させたい。

しかしそれがうまくいくとは限らない。逆に「中国は理不尽!中国許せん!防衛力強化!」という流れを生む可能性もある。そっち方向に行ったら困るから、中国は強硬策の「退路」も確保しておきたい。

目論見どおりに高市政権の支持率が落ちてくれたら、イケイケでどんどん圧力かけてきて政権潰しに出るだろう。でも、思いのほか落ちなかった場合のことも考える。その場合は中国もどこかで妥協点を見つける必要がある。なにしろトランプがいるからね。トランプは親ロシアだと言っても一貫性がない。昨日「プーチンはすばらしい、ウクライナは領土譲れ!」と言ってたかと思えば今日は「プーチンには失望した!ウクライナに大規模協力する!」と言い、明日はまた「ウクライナ?支援やーめた!」と言うような、マジで予測がつかない相手。今日の言葉が明日も続く保証がまったくない。
しかも以前と違って今では欧州も中国と距離をとっている。そこで中国はBRICsの結束をアピールしているが、そもそもBRICsは「アメリカ一極体制への反対」以外に一致点がなく利害がバラバラ。主要国は中国・ロシア・インドだけど、中国とインドは小規模な武力衝突をするほど不仲で、インドの仮想敵国は中国。反中国のQUADのメンバーでもある。ロシアは親中だけどウクライナで手一杯だからアテにならない。

中国の立場では、トランプが予測不能な存在である以上、欧州と離れたいま日本と対立したくないはず。そこで高市を潰して日本が親中政権になってから日中関係を修復するのが理想なのだが、思いのほか高市政権を潰せなかった場合は高市政権の日本と関係を安定化させなければならなくなる。もしも日米欧と同時に対立したら中国も困る。

そこで中国が取るべき策は、臨機応変、君子豹変。ところが、いくら中国が強権国家といえど、民意を完全には無視できない。特に民意が「日本を倒せ!」方向に走ったときに穏健政策をとれば弱腰批判が強くなり、この批判は中国としても抑圧しづらい。だから臨機応変に動きやすいように、国民感情が反日に行きすぎないようにコントロールする必要がある。

そこで、問題の写真。中国の局長がデカイ態度をとって日本のほうが縮こまってるように見えるが、これを見たら日本人はみんなムカつくだろう。しかし視点を変えると、この写真は中国人が見たら快感なわけだ。「ざまあみろ小日本め、我が国の力を思い知ったか」…中国人がそう感じることになれば、日本への怒りを爆発させないことになる。
外交には表と裏があるから、裏では相当の話し合い、調整が行われてるはず。どうやって落とし所を探るか。現実問題としては、日本も中国もこの問題をあまり先鋭化したくないというのが本音だろう。中国は高市政権を潰せると判断するか潰せないと判断するかで対応を変える。

まあそんなことをいろいろ考えたうえで出てきた写真だと思う。対立したまま突き進んで、妥協したくてもできなくなるという方向は日中双方とも避けたいはず。問題は、高市政権を潰して和解するか、高市政権と和解するかだ。

通報 ...