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政治・経済(旧「参議院選挙」) / 118

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なぐも 2025/11/22 (土) 03:51:13

>> 117
それは私もとても現実的な考え方だと思う。
中国は絶対に「負けた」形にはできない国。といって日本も高市総理は保守や対中強硬派の支持が基盤だから折れるわけにはいかない。折れたら日本の保守層が離れるし、それがまさに中国の狙いだから。
日本としてはアメリカを頼りたいところだが何でもアメリカ頼みはできず、気まぐれのトランプは急に逆のことを言い出しかねない。といって日本と台湾の連携くらいでは中国に太刀打ちできないのも事実。

しかし中国は、大阪総領事が高市を斬首するとまで言ったので、問題が長引くほどに中国は特にアジア諸国の警戒心を強めてしまう。今度は日本を攻撃できるぞとまで言ってる。中国は強硬発言を続けなければならない立場だけど、それをやればやるほど損する立場に追い込むことが、日本がまずやるべきことだろう。中国の怖さ、理不尽さ、中国依存の恐怖。これを世界に思いきり広める。それは中国としても困る。

で、実際の問題に関しては、日本も中国の「退路」を用意する必要があるだろうね。高市総理は発言を撤回しないけれども、中国に成果を与えること。例としては、日本政府の過去からの平和に関する方針に変更はなく継承すること。中国が下りる確証があれば、村山談話の継承でもいい(成果だけを持ち逃げされないように、いきなりそこまでは言わない)。あと、靖国神社の参拝を「適宜適切に判断する」として非公式に総理在任中は参拝しないことを伝えるとか。
それくらいの花を持たせて中国が手打ちするなら、総領事の発言もスルーするよ。でも続けるなら、この発言をどんどん問題として取り上げて中国は気に入らない外国首脳の暗殺を明言するような国だと宣伝するよって。

ただ一方で、高市さんは中国とのこの緊張状態をどう利用するかも考えてると思う。例えば、非核三原則のうち「持ち込ませず」を廃止して、核保有は無理でも核共有をするとか。あるいは、憲法改正の世論を高めるのに使うとか。中国の脅威を前面に出して、「ファイブアイズ」に加えてもらうよう交渉するとか。韓国と同様に原子力潜水艦の建造許可を取るとか。日本であれば、自国で作れるだろうし。日本の国内世論でこれまでできなかったことがたくさんある。それを実行する世論づくりに、中国との緊張を利用するのは、念頭にあるだろう。そうなることを中国は嫌うから、これもまた「終わらなければそうなるけど?」という外交カードになる。

ペルソナ・ノン・グラータは日本がやれば当然中国もやり返すだろう。中国なら、総領事とかだけではなく高市総理をペルソナ・ノン・グラータに指定するかもしれん。あるいは「そうすればこうするぞ」の話は内々に来てるかも。これは日中双方が望まない方向でもある。高市総理は、この緊張状態を政策実現に利用したい気持ちとエスカレートさせたくない気持ちの両方があるだろう。

中国のカードは、経済力や軍事力にまさること。日本のカードは、緊張状態を利用して従来の制限を超えた行動に出られること。上に書いたような村山談話がどうとか靖国神社がどうとかって、私は形式の問題であって実質どっちでもいいと思ってる。形式で譲って中国に「日本が折れた」と言わせておいて、実利になる非核三原則の見直しや憲法改正の世論、ファイブアイズへの参加ができれば最高なんだけどな。アメリカとの交渉になるがファイブアイズにはぜひ加わりたい。イスラエルも参加を望んでて、同時参加になるとまたイスラエルがガザでやり過ぎたことと結びつけて世論があーだこーだ言い出すだろうけど。

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