American_Crusoe
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2025/07/14 (月) 12:14:59
「古典期ギリシアのソフィスト」(第一次ソフィスト)と「第二次ソフィスト」の違いは、大きく言うと次のような感じです。
(1)「古典期ギリシアのソフィスト」(第一次ソフィスト)……哲学的で抽象的な論題について議論した。法廷弁論や議会での弁論など、自然発生的な現実的な議論が中心で、遊戯的な議論も行ってはいるが中心的ではない。この「第一次ソフィスト」の中からソクラテスが独自の境地を確立し、弟子プラトンを通じて現代でも知られる「哲学」を創造した。この過程で「ソフィスト的なもの」(私が考える「喧嘩」の起源)と「哲学」の違いが強調され、「ソフィスト的なもの」は敗北し、消滅していく。ただし、これもソクラテスの弟子であるイソクラテスが、プラトン的な、今日の我々にも馴染みがあるような抽象的な議論としての「哲学」とは全く別の「哲学」概念を提出しており、「ソフィスト的なもの」はここに受け継がれたと考えることもできる。
(2)「第二次ソフィスト」……どちらかというと、個別具体的な論題について議論した。遊戯的な性格が強く、それとも関連して「哲学的」というよりは「文学的」な性格が強い。法廷弁論や議会での弁論(審議弁論)とは区別される遊戯的な弁論「演示弁論」を中心に展開される。「演示弁論」とは、冠婚葬祭の儀式や宴会の場に集まった「観客」のために行われる人為的な議論で、古典期ギリシアではプラトンの『饗宴』が有名でしょう。
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