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「ツイタヨ。」
ラッキービーストが言った。
かばんがふと窓の外を見ると、そこには“101”という数字を型どられた看板が、一つの部屋の入口にピタリと設置されている光景が伺える。
「ここです! ここここ!」
サフォークは嬉しそうに微笑みながら、そんな声を上げた。
まるで、お菓子を買って貰う幼い子供のように。
彼女はバスから飛び降りた。
「~~♪ ~~~♪ ~~♪」
鼻歌が聞こえる。
そんな中、かばんはやや彼女を追いかけるように、急いでバスから降りた。
サーバルもそれを追うようにその後を行く。
するとそんな時、その場を通りかかった一人のフレンズが声を上げた。
「あれ、誰かと思ったらサフォークじゃん。」
サーバルはそのフレンズを見て一番に言った。
「ああっ! また見たことのないフレンズが居るよ!」
そして彼女は、続けてそのフレンズに聞いた。
「君は誰? 何のフレンズなの?」
かばんもそんな彼女の問いに重ねるように、そのフレンズに聞いた。
「あなたはなんのフレンズなんですか?」
そのフレンズは二人に向かって振り向くと、その問いに対しこう答えた。
「私はホルスタイン。名前が名前だから、好きに呼んでくれていいですよ。」
▼■■■■■▼ 鯨偶蹄目 ウシ科 ウシ属
■ ■ ■
■ ■ ■ ホルスタイン
■ ■ ■
■■ ■ Holstein Friesian cattle
彼女はその言葉を続けた。
「ところで……、あなた達は?」
「あ、すみません。(また忘れてた……。)」
かばんはそう答えると、続けて言った。
「……ボクはかばん。“元”ヒトのフレンズです。」
ホルスタインは聞いた。
「元……とは?」
すると、そんなホルスタインの問いに、サーバルが答えた。
「ああ、かばんちゃんは《《元》》はヒトのフレンズだったんだけど、いろいろあってフレンズじゃなくなっちゃったんだ!」
ホルスタインは言った。
「それって……。普通にヒトってことになりません……?」
サーバルは答えた。
「うーん。どうなんだろう? わっかんないや!」
辺りに静寂が訪れた――。
「サーバルちゃん、自分の紹介忘れてるよ。」
かばんがサーバルに囁いた。
「あ、そういえば!」
サーバルはそう言うと、続けて言った。
「私はサーバルキャットのサーバルだよ! 宜しくね!」
そんな二人の自己紹介が終わると、他の五人も彼女達と同じように、自己紹介をし始めた――。
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「ところで、そろそろ日が落ちて来ましたね。」
かばんが言った。
気付けば辺りは、夕凪の美しい橙色に染まっている。
「ソレジャアキョウハ、ココニトマロウカ。」
かばんの言葉を聞き、ラッキービーストが言った。
かばんはそんなラッキービーストの言葉に、とある疑問を覚え、聞いた。
「ここって泊まれるんですか?」
ラッキービーストは答えた。
「ココハモトモト、シュクハクシセツダッタカラネ。セイビモシッカリシテイルシ、アルテイドハカイテキニスゴセルトオモウヨ。」
「そうなんですか。」
かばんは頷いた。
「それじゃあ、今日はここに泊まりましょうか。」
かばんは言った。
ラッキビーストはかばんのそんな言葉を聞いて、こう言った。
「ソレジャア、ヘヤハフタツトッタホウガイイネ。103ゴウシツト108ゴウシツヲアケテオクヨ。ヘヤヲムカイアワセテオイタホウガアスシュッパツシヤスイダロウカラネ。」
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――翌朝。
「こーけこっこぉー! 起きて下さい! 朝ですよー!」
そんな、やや間抜けたようなフレンズの声が聞こえ、かばんは起きて部屋のドアを開けた。
かばんが目を擦りながらを前を見ると、アフリカオオコノハズク達が泊まっている部屋の前に、真っ白な羽を纏ったフレンズが見えた。
「あさ……。」
かばんは呟いて空を見上げた。
ライトブルーがどこまでも、果てしなく続いている光景が見える。
今日は雲一つ無い晴天だ。
白の羽を纏ったフレンズは、大きな声で言った。
「こーけこっこぉー……あれ? 見たことのないフレンズがいる~!」
彼女はかばんを見付けると、かばんに近づき、その身体をジロジロと見回した。
「な……なんですか……?」
かばんは言った。
すると、その瞬間彼女は顔を上げて言った。
「私はアヒル! ニワトリ先輩に憧れて、ここの目覚まし時計の役割を担ってるんだ!」
▼■■■■■▼ カモ目 カモ科 マガモ属
■ ■ ■
■ ■ ■ アヒル
■ ■ ■
■■ ■ Domestic Duck
「は……、はあ……。」
かばんは困り顔になりながら言った。
そんなかばんに、彼女は聞く。
「きみ、何のフレンズ? ここでなにしてたの? 名前は? おうちはどこ?朝おこしてあげるよ!」
「え……ふえええええええ!?」
かばんは戸惑ってそんな声を上げた。
寝起きだと言うこともあり、未だこの状況に混乱している。
「こら、アル。お客さんを困らせちゃダメですよ。」
部屋から出てきたホルスタインが言った。
「はーい。」
アルと呼ばれたフレンズが、彼女の言葉にそう答え、かばんから遠のく。
「すみません。あの子、好奇心旺盛で……。」
ホルスタインは言った。
「いいんです。フレンズは十人十色、ですからね。」
かばんはそう答えた。
ガチャリ、と音がし、扉中からアフリカオオコノハズクが出てくる。
その反対側にある扉も開き、そこからサーバルが出てきて言った。
「何なの~? 今の声?」
アフリカオオコノハズクも、ほぼ同時に言った。
「全く……。何なのですか……?」
かばんはホルスタインと目を合わせると、微笑しながら言った。
「そろそろ行きますね。」
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サーバルがバスに乗り込むと、かばんもそれを追うように乗り込む。
かばんはバスに乗り終えると、窓から顔を出し、手を振りながら言った。
「それじゃあ、また!」
数秒が経った後、バスはゆっくりと動き出した。
【エンディング】
「次はどこに向かってるんですか?」
かばんがラッキービーストに聞いた。
「デンチノザンリョウガ、ソロソロナクナッテキタカラネ。キョウキュウヲシタイカラ、マチヘムカウヨ。」
ラッキービーストがそう言って、胸元のデバイスから、バスに入っている電池の様子を映し出す。
かばんがそれを見ると、緑の横線が四つ姿を消し、残りの一本は緑色から赤色へと色を変えている。
かばんは前を見た。
気付くと、広大な河川が目の前に広がっている。
「ら、ラッキーさん! 危ないですよ!」
かばんは言った。
「ダイジョウブダヨ。コノカセンニアルハシハ、バスガトオッタトキニジドウデ、ジメンノシタカラセリアガッテクルヨウニナッテイルンダ。」
ラッキービーストはそう答えた。
「そうなんですか……。」
かばんは頷いた。
みるみるうちに、バスは河川へと近付いていく――。
――バッシャーーーーーーーーーン!
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の の
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の の タイリク予告 の の
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どうも。
タイリクオオカミだ。
今回は「泳ぎ」について予習しておこう。
「泳ぎ」――すなわち“水泳”は、人間もしくはその他の動物が水面、水中にいる際に使う移動手段で、スポーツ等にも用いられたりする。
そのスポーツの一つとして、「競泳」がある。
「競泳」というのは、複数の選手がそれぞれ得意な泳ぎ方で泳ぎ、そのタイムを競う……まあ、一言でいえば、一番泳ぎの速い人を決めるスポーツだな。
他にも……
次回、「かせん」
サフォークというといわゆる
ヒツジのショーン的なイメージなのだ
ヒトのいなくなったパークに
まだ何百軒もの建物が残っている風景が幻想的ですのだ