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「ちょっと、ラッキーさん! ホホジロザメって、さっき危ないとか言ってたフレンズですよね! 大丈夫なんですか!?」
かばんがひそひそと、ラッキービーストにそんな事を言った。
かばん達はホホジロザメと聞き、急いで彼女から見えないよう、物陰に隠れていた。
「イマハオトナシイカラ、トクニモンダイハナイヨ。」
そんな無機質な声で、ラッキービーストはかばんのその問いかけに答えた。
「そ、そうは言っても……。」
ラッキービーストの発した答えに戸惑うかばん達の後ろから、黒く大きな影がゆっくりと寄ってくる。
……そして。
「……わあっ!」
その影の持ち主……ホホジロザメは、かばん達の後ろでそう叫んだ。
「うわああああああああああああああ!」
突然発されたホホジロザメの大きな声に、かばん達は悲鳴を上げた。
「アハッ! ハハッ! ハハハハハハッ! ……やっぱり君達、面白いねえ!」
ホホジロザメが腹を抱えて笑いながらそんな事を言う。
「ちょっと、驚かさないで下さいよ!」
「ビックリしたよ!」
かばんの緩めの怒声とサーバルの言葉で、その場に柔らかな空気が流れる。
「ごめん、ごめんって!」
そんな軽い謝罪のあった後、「ところで……」と耳打ちをしてホホジロザメは言った。
「そういえば聞いてなかったけど、名前は?」
そんなホホジロザメの問いに、「あ……、はい。」と返事をしてかばんは口を開いた。
「ボクは、かばんと言います。そしてこっちは……。」
そんなかばんの言葉に続け、サーバルも同様、口を開いた。
「私はサーバルキャットのサーバルだよ! よろしくね!」
そんな自己紹介が終わり、かばんはホホジロザメの顔を伺った。
「……食べたりしないから。大丈夫だよ。」
ホホジロザメはかばんが考えている事を読み取り、そう答えた。
「なんで分かったんですか!?」
「さっき話しているのを聞いたんだよ。『さっき危ないとか言ってたフレンズですよね!?』」
ホホジロザメがかばんの声を真似しながら言った。
「あ、聞いてたんですか……。」
かばんはそう言い、あることを思った。
なんだか、タイリクオオカミさんと若干ゃ雰囲気が似てるフレンズさんだなあ……。
……ところで、ラッキーさん。ボク達ここに何しに来たんですっけ?」
かばんが聞くと、ラッキービーストがあくまでも無機質な声で「ア。」と言って答えた。
「ココニキタリユウヲセツメイスルネ。……ココハモトモト、“ロッジ”ダッタンダ。キョウハコノロッジニトマリニキタンダ。ケド……」
ラッキービーストがそう言い、かばんはある事を聞いた。
「ロッジ……。それって、アリツカゲラさんが経営していたような建物ですか? とてもそうは見えませんけど……。」
そんなかばんの問いに、ラッキービーストは答えた。
「ソウダヨ。」
そしてラッキービーストは、こう続けた。
「アト、コノタテモノガロッジラシクミエナイノハ、タブンダイブボロボロダカラダネ。……カバン。」
「はい。」
かばんはそう返した。
「ヨカッタラ、コノロッジヲナオスノヲテツダッテクレナイカナ。」
ラッキービーストのその言葉に、かばんはコクリと頷きながら返した。
「分かりました。じゃあ、サーバルちゃん……あと、ホホジロザメさんも……。」
かばんが言うと、何か遊んでいた二人が顔を上げて言った。
「分かったよ!」
「オーケー。」
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「それじゃあ、まず何をすれば良いんでしょうか。」
かばんがそう聞くと、ラッキービーストは歩き始め、言った。
「マズハ、コノロッジノハシラト、カベヲコウセイスルモクザイヲトッテキテモライタインダケド、イイカナ。」
かばんは、ラッキービーストのその言葉に「はい。」と答えた。
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「木材、木材……。あっ。これ辺りなんか良さそうですね。」
かばんの目の前には、軽く5mは超えるであろう大木が、堂々と立っていた。
「見つけたけど……。これ、どうやって運ぶんだ?」
ホホジロザメがそんな疑問をかばんに放つ。
そんなホホジロザメの顔をチラリと見て、答えを彼女に返した。
「一つだけ、方法が。」
「うみゃみゃみゃ……みゃあっ!」
サーバルがそんな声を上げ、大木を持ち上げる。
「サーバルちゃん大丈夫? 重くない?」
サーバルの横から、かばんはそんな言葉を彼女に掛けた。
「大丈夫だよ! むしろこんなの、軽い軽い!」
サーバルがそんな事を言って片手で大木を持ち始める。
「ちょ、サーバルちゃん! 危ないよ!」
かばんは彼女にそう、注意を促した。
「はーい。」
サーバルはそんな軽い返事をして、大木を持ち直した。
「それじゃあ、行こう。」
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「チャントモッテコレタミタイダネ。ケガハナイカナ。」
ラッキービーストがかばんにそう問い掛ける。
「はい。……特に無いよね。サーバルちゃん。」
かばんがラッキービーストの言葉を聞き、ややたらい回し気味にサーバルに問い掛けた。
「うん。だいじょーぶだよ! ほら、こんなに元気だもん!」
サーバルはそう言いながら、幾度か大きく跳躍した。
「という訳で……まあ、大丈夫です。」
かばんはサーバルの様子を見ながら言った。
「ナラヨカッタヨ。マダツギニヤッテモライタイコトガアルンダ。」
ラッキービーストは言った。
「はい。何でしょう。」
かばんがそう問いかけると、ラッキービーストはピョコピョコと歩きながら言った。
「コノタテモノデ、ナオサナイトイケナイカショハダイタイミツケオワッタカラ、ソノキヲキッテ、ナオシテホシインダ。……アメリカビーバートオグロプレーリードッグガイエヲタテテタトキミタイニネ。」
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「出来たー!」
その場に居た三人が手を上げて、声を揃えてそう叫ぶ。
その前方には、先程までは古びて、今にも壊れそうだったロッジが、綺麗に、汚れ無く建っている姿があった。
「おおー! 凄いな!」
ホホジロザメがロッジを見上げながらそんな事を言っている中、五人のフレンズが戻ってきた。
「やっと戻ってこれたのだ~!」
「やったね~。アライさ~ん。」
「特に異常は無かったのです。」
「この辺りは安全なのです。」
「あー。良い絵が描けたよ。」
アライグマ、フェネック、アフリカオオコノハズク、ワシミミズク、タイリクオオカミが口々にそう言い かばんの元へと向かう。
「要件は終わったのですか。」
アフリカオオコノハズクが、真っ先にかばんにそう質問をした。
「ええ。完璧に終わりました。」
かばんはそう応えると後ろを向いて歩き始めた。
「みなさん、付いてきて下さい。」
「うわああああああ! 何なのだこれはあああああ!」
その部屋に入り、アライグマが一番にそんな声を上げた。
「すごいのです。木材の切れ目が全て一定なのです。」
「前とは全然雰囲気が違うな。」
タイリクオオカミは先程来たときにスケッチしたものと、現在の実物を見比べて言った。
「ここはアリツカゲラさんの経営していたロッジの種類の中の一つらしいです。」
かばんがそんな簡単な説明を終えると、アライグマがロッジを見ながら言った。
「 じゃあ、このロッジのけーえーしゃは誰なのだー?」
かばんがそんなアライグマの疑問に答える。
「 ああ、そういえば決めてませんでしたね。」
かばんはそう答えると、ホホジロザメへと目を向けた。
「……え。え、ええっ!?」
ホホジロザメが戸惑い、そんな声を出す。
「お願いしますホホジロザメさん! フレンズが泊まる度に、ジャパリまんを貰えますから!」
かばんのそんな訴えかけに、ホホジロザメはじゅるり、と一度舌なめずりをして、その訴えかけに答えた。
「……なるほど。……まあ、それだったら悪くないかもな。」
そんなホホジロザメを見てかばんはまた口を開いた。
「あ、でも、一人のフレンズが一回泊まるのにつき、ジャパリまんは一つくらいにしておいてくださいね。」
「分かったよ。」
ホホジロザメのその返事を聞きかばんはコクリと頷いて言った。
「それじゃあ、ロッジの営業再開……? ですね!」
かばんがそんな事を言うと、ぞろぞろと9人がロッジの中へと入って行った。
「早く料理を食わせるのです。」
「腹ペコなのです。」
二人がフォークとスプーンを両手に持ちながら、かばんにそう料理を催促した。
「もー。ちょっと待って下さいよ。博士さん、助手さん。」
ロッジ内に、美味しそうな料理の匂いが充満する。
その匂いを嗅いだフレンズ達が、野に住む獣が獲物を捉えるかのように、ロッジの中でも、ロッジ外からも、続々とその場で様子を見ていた。
……そんなこんなであっと言う間に夕食が終わり、かばんはキョウシュウで泊まった時と同じような雰囲気の部屋を選び。
明日は何があるのだろうと 期待に胸を膨らませながら、ベッドの、サーバルの隣で、深い眠りについたのだった。
ざわざわと、風によって木々がざわめき、そのざわめきがよりかばんの眠りを深い物へと変えて行った。
【オープニング】
翌朝。
「……ふああ。」
かばんはサーバルの横で目覚めた。
なぜか、ベッドから転げ落ちていたのは言うほどでもない出来事ではある。
「うーん。いたた……。」
そんな声を出し、かばんは起き上がった。
「ちょっと、サーバルちゃん……耳、噛まないでよ……。」
甘噛みなら良いのだが、少し強い。
そんなサーバルの肩を、かばんはポンポンと片手で優しく叩いた。
「うみゃ……。かばんちゃん……。」
サーバルがそんな声を、目を擦りながら出した。
「サーバルちゃん、噛まないで……。」
「……! か、かばんちゃん、ごめんね!」
サーバルがその言葉の意味に気付いてそう言い、すぐさまかばんにほんの少し刺さっている歯をそっと抜き、かばんから少し離れた。
「痛くない!?」
サーバルはかばんにそう聞いた。
「すこーし、痛かったかな。」
かばんはサーバルの問い掛けにそう答えた。
「ご、ごめんね! いま、かばんちゃんがあの黒セルリアンに食べられちゃった時の夢を見ちゃって……。」
かばんはそう言って泣き出したサーバルに、こう声掛けた。
「……大丈夫。大丈夫だから。」
……思い出す悪夢。
その夢は本当に《《あった》》ことなのか、これから《《ある》》ことなのか。
またセルリアンに補食されてしまう……その可能性は0%ではない。
それに、通常のセルリアン、ボクの身体すら残さず食べてしまう、そんなセルリアンがでても、おかしい事は何一つ無い。
いつだって危険はどこかに潜んでるんだから、気をつけよう。
……サーバルちゃんのためにも。
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の の タイリク予告 の の
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どうも。タイリクオオカミだ。
今期では私が次回予告を担当させてもらう。
今回、予習するキーワードは……「レストラン」。
ご飯や、料理等を食べる場所だな。
私も、私が描いた漫画の(名探偵ギロギロの)作中で何度か描いた事があるから知っている。
まあ、色々な種類があるな。
ファミレス、高級レストラン……良く知らんが、その他にも結構沢山ある。
まあ、私はどのレストランであっても、そこで食べれる物が美味しくて、毒などが無く、安全でさえあればいいがな。
……さてと。
次回、「れすとらん」!
次回も是非見てくれよ。