けものフレンズBBS NEO

数年前に投稿したけもフレ1(た○き)→けもフレ2小説をこちらに投下します / 6

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匿名の字書き 2025/05/30 (金) 22:56:14 ac14f@21078

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の の の の の の の の の
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「これで、この本にある料理を殆ど全て作り終わりました。」
 かばんがそう言って、テーブルの上に手のひらを向けた。
 コアラがノートの上に、必死になりながら作り方を絵にして夢中で描いている中、その場にいたフレンズは涎を垂らしながら、テーブルに広がる魅惑の空間に目を向けていた。
「なんなの? このすっごく良い匂い!」
「はやく食べたいのだ!」
 「ダメだよー。アライさーん。」
「食欲がそそられるのです。」
 サーバル、アライグマ、フェネック、アフリカオオコノハズクのそんな声が飛び交う。
「いいねえ。マンガに使える。」
 タイリクオオカミが冷静そうにそんなことを口走っているが、鼻腔をくすぐられ、目の前の料理に対する欲求は、抑え切れない位高まっているに違いない。
 その証拠に、喋る時、口を開ける度に、アフリカオオコノハズクや、ワシミミズクと同じ位の、とてつもない量の涎が流れ出ている。
「ねえ、かばんちゃん! これ食べてもいい!?」
 サーバルがそう言いながら、一つの料理……“はんばーぐ”を指指す。
 かばんはサーバルのそんな問いに答えた。
「もうちょっと待っててね。」
 そしてこう続けた。
「……そろそろ出来たかな?」
 かばんはそう言うと、フライパンの蓋を開けた。
 そしてそこにあったものを見た。
「……よし。」
 かばんはそう言うと、それを皿へ移した。
 そしてその皿をサーバル達の群がるテーブルへと置く。
 かばんはその料理を、ナイフとフォークを巧みに使って切った。
 中から、たっぷりの肉汁が飛び出す。
 ……これはステーキだ。
「みなさん、もう食べてもいいですよ。」
 かばんは言った。
 そしてだらだらと涎を垂らすサーバル達を見て続ける。
「……でも、食べ過ぎないようにしてくださいね。」
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「今日は、本ッ当にありがとうございました!」
 コアラがかばんに、そう言って頭を下げた。
「いえいえ、そんな。お礼を言うのはボクの方ですよ。」
 かばんはコアラに言った。
「え?」
 コアラはそんな疑念の声を上げた。
 かばんはコアラが漏らした疑念の声に答えた。
「だって、コアラさんと会わないと、ボク、カレー以外の料理の作り方を知る事なんてなかったでしょうし。」
 コアラはかばんのそんな言葉に何故か恥ずかしさを感じ、目線を左下へと向けた。
 そんなコアラの行動を見ながら、かばんは続けて言った。
「レストラン、頑張って下さいね。」
 コアラはそんなかばんの言葉を聞き、顔を見上げた。
 かばんはそんなコアラに、優しく笑い掛けた。
 コアラはかばんの笑顔に圧倒され、思わず言った。
「は……はいっ! 頑張ります!」
 そんなコアラの言葉を聞き届け、かばんは言った。
「じゃあ。……ほら、皆さんも。」
 かばんのそんな声に押され、他のフレンズ達も、「さようなら」と口々に言った。

 かばん達は店から出ると、バスへと乗り込んだ。
 コアラも店から出て、彼女らに手を振った。
 かばんはそんな彼女を見付けると、バスから身を乗り出しながら手を振った。
「それでは、またいつか!」
「次に来たときは、いっぱい料理、振る舞ってあげますね!」
 彼女達がそんな会話を交わしたのち、バスは発進した。

 ……だが、かばんは未だに気になっていた。
 コアラの、最初のサーバルに対する態度に。
“サーバルさん!?”
 ……まるで、数年振りに会ったような声。
“覚えていますよ。姿も、声も、表情だって。”
 とても、切ない声。
 だが、サーバルは全く、彼女の事を覚えていない。
“ううん。全く知らない子。”

 これから言うに……。

 ……サーバルちゃんは……。
 ……コアラさんは……。
 そして、キョウシュウエリアで度々聞こえた、「人類滅亡」。
 ミライさんの記録からしても……。

 これは、なにか関係があるのかな……。

 ジャパリパークって……。

 ……一体……?

「もしかして……。」
 かばんは勘づいた。
 彼女の声にサーバルは気付き、こう聞いた。
「どうしたの? かばんちゃん?」
 かばんはサーバルのそんな問い掛けに、俯きながらこう答えた。
「ううん……。なんでも……ないよ……。」
「かばんちゃん、変だよ? 何か変な物でも食べた?」
 サーバルはかばんにそう聞いた。
 かばんは彼女の質問に、少しだけ笑みを浮かべて答えた。
「そうかも知れないね。」
 かばんは、自分の推測……その内容を、絶対に信じたくはなかった。
 でも、もしこの推測が本当の答えなのだとしたら――

【エンディング】
 

 バスの中、運転をしながらラッキービーストが声を上げた。
「今日はレストランにやって来ました! 店内に入る前から、料理の良い香りが広がって……。ジュルッ」
 ラッキービーストが映す映像の中では、ミライがそう言いながらよだれを垂らしているのが伺える。
「さあ、入りましょうか!」
 ミライは、よだれを片手で拭いながら、もう片方の手で扉を開けた。
 ミライが席に座った。
 すると、横に居た1人のフレンズが、そんなミライを見て声を上げた。
「ミ、ミライさんじゃないですか!?」
 そんな声を発したのは、映像から見るに先程のコアラだった。
 そしてその前には、ミライが立っている。
「無事だったんですね!」
 映像の中で、コアラが、彼女……ミライに言った。
「ええ。」
 彼女は答えた。
「あれ? ミライさん、サーバルさんはどうしたんですか?」
 映像で、コアラがそう聞いた。
 だが、ミライは何も答えなかった。
「……ミライさん?」
 コアラは、彼女の顔を見ようと覗きこみながら、そんな事を言い――

 そこで、映像はプツリと切れた。
 そんな映像を見たかばんは、こんな声を上げた。

「ラッキーさん……今のって……?」

 ラッキービーストはそんなかばんの質問に、何一つ答えようとはしなかった。

 ……バスの中に、これまでにない静寂が訪れた。

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   の        の
    の      の
 の の タイリク予告 の の
    の      の
   の        の
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 どうも。
 タイリクオオカミだ。
 今回は羊について予習しておこう。
 羊は、鯨偶蹄目ウシ科ヤギ亜科の動物であり、その体は羊毛と呼ばれる毛で包まれている。
 ヤギ亜科……だから、もしアミメキリンが、「あなたは、ヤギね!」と言っても、決して間違ってるとは言えないな。

 さて……。
 次回、「おかちほー」。

 それじゃあ、この言葉で締めよう。
「あなたは、ヤギね!」
 あ、あははっ。
 ……言ってみたものの、あまり似てなくて恥ずかしい……。///
 じ、次回も見るんだぞっ!///
 じゃあなっ!///

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  • 8
    ツッコミ隊長 2025/05/31 (土) 08:01:36 >> 6

    れすとらんでのコアラの謎の料理!
    そしてサーバルの世代交代の謎がチラリ
    あと誰かの卵・・・