ひと月の時間外労働が８０時間を超えるなど違法な長時間労働があったとして、労働基準監督署が昨年度、群馬県内１６８の事業所に是正勧告を出したことが群馬労働局のまとめで分かりました。群馬労働局によりますと昨年度、労働基準監督署では従業員からの相談などをもとに違法性が疑われる５０１の事業所に対し監督指導を行い、このうち３８５の事業所で法令違反がありました。内訳は「違法な時間外労働」が前の年から５６カ所少ない１６８の事業所、「残業代の不払い」が１４カ所多い２９の事業所、それに「健康診断を行わないなど健康管理の措置の未実施」が８７の事業所でした。時間外労働の違反があった事業所のうち「過労死ライン」とされる月８０時間を超えたケースは９３の事業所で確認されていて、月１００時間を超えたのは４７の事業所で確認されました。違法な時間外労働を業種別にみますと製造業が最も多く４５の事業所、次いで運輸交通業が２７の事業所でした。群馬労働局では「引き続き長時間労働の是正に向け積極的な取り組みを行っていく」としています。
（2025.10.15 群馬テレビ）
