私も本議論では発言をしていない身であるため恐縮ですが、
発言者様の挙げられた論点は決して無視できない問題だと思ったので、少しでも議論の参考になればと思い、私見を述べさせていただきます。
まず結論を述べさせていただきますと、私としては編集ルールの明確化については賛成です。
発言者様のおっしゃる通り、編集ハードルの低さが、当サイトの現在までの盛り上がりを助けたことは疑いようのないことと思います。編集参加者の多さがコンテンツの量や質を担保するというのも、一般論としては正しいことは理解しています。
しかし、本件は3点の例外的な問題が生じています。
①「批判とは何か」が明確化されないと、議論が進まない;
今回のような荒らしが発生した背景には、ユーザーによる軽率な作品批判への反動があるように思います。しかし話題に挙がった通り「批判的な意見が出ている」ということ自体は、批判内容の是非は議論の余地があれど、純粋な事実です。「ここが悪い」と「ここが悪いと考える人がいる」は意味が異なります。前者が恣意的と断ぜられるのは仕方ありませんが、後者は単に判断材料を提供したにすぎません。
この点が明確に区別されない限り、今回の荒らしのように批判的な内容を一切認めないか、逆に全面的に認めるかという、極端な二論が対置されたままになるのではないでしょうか。
②現在のSNS等を見る限り、(少なくとも私には)ワイルズに否定的なユーザーの多くも客観的事実に基づいて批判しているように見えない;
改めて触れた方が良いと思いますが、先日ある配信者のPCが破損し、その原因がワイルズにあるのでは?と話題になりました。(この件はSNSより元動画をご覧になったほうが正確に判断できるかと思います。ここでは配信者自身の言動の是非は問わないでおきます)
簡潔に言うと、この件で批判したユーザーの大半が、少しでもPCの知識があれば荒唐無稽であると気付くような説を、事実のように流布しているのが現状です。
この現状を鑑みると、
そもそもユーザーの「ワイルズのせいで〇〇が起こった」という報告を信用することすら難しいように思います。
ユーザーの発言が信用に値しない事態にあっては、「編集参加者の数がコンテンツの質を担保する」という前提が疑わしくなります。
③「火に油を注ぐ」問題;
これは既に俎上に上がっている問題ですが、②と区別して再確認すべきかと存じます。
もともとMHシリーズは各作品ごとに否定的な反応を示すプレイヤーがいました。これ自体は個人の自由であり、現在ほど問題にはされてきませんでした。
しかしワイルズに限っては、多くのユーザーが、ゲームを楽しんでいる一般プレイヤーまでも誹謗中傷するという異常事態に陥っており、書き込みがしやすいサイト・SNSほど、この行為の温床になるリスクを背負っています。
また、単純な作品批判についても、批判すること自体が目的化しているユーザーが少なく無いことは、しばしば指摘されています。
Wikiの活気が失われ、かつてのように楽しめなくなることを危惧する気持ちは私も同じです。
しかしながら編集ルールを見直さないままでは上記3点にどう対処すべきかの指標が立てづらく、Wikiが誹謗中傷や軽率な批判の道具にされるリスクが付き纏います。(事実SNSでは、現状ワイルズについて真っ当に議論することが困難です)
私としては、旧態維持はもはや慎重な対応と呼べない状況まで来ているのではないか、と感じます。