11月11日・12日の2日間、豊橋への所用のついで、例年のように愛知・長野県境付近を巡ってきました。
11月頭の冷え込みも効いて、標高500m辺りから上は紅葉がだいぶ進んでおり7・800m辺りは最盛期、それより上は枝に残る葉も寂しくなり始めていました。
天気予報は2日続き晴でしたが、太陽が見える時間はごく僅か、空は写真向きでない雲に覆われ続けていました。
何度も訪ねているせいか新しい発見も殆どなく、友人を訪ねたり入院中の血縁者を見舞ったりがメインで、2日間が終わってしまいました。
豊田市小田木町タカドヤ湿地(標高810m付近)


豊田市稲武町大井平公園、標高520m付近、訪ねた翌日11/12朝に稲武町は氷点下の気温を観測

長野県根羽村小戸名渓谷、標高550m付近

茶臼山高原駐車場にて:標高1200m辺りの高原の紅葉は殆ど散り終えており、夕陽を狙うも雲はなく画にならず、星空チャレンジ。13秒露出の連写画像11枚をフリーソフトSequatorを使い星を合わせて合成して見ました。

定宿にしている民宿の夜、13秒133枚の比較明合成、約30分の日周記録

長野県売木村の落葉松林2題、標高1000~1200m辺り、11/12日午前9時車外温度計は2℃


星を合わせて合成
フリーソフトSequatorはJPG・TIFは勿論、Raw画像もそのまま扱える便利なソフトです。
11枚の連続画像は全て16mm・13秒・ISO3200で撮影、撮影の始まりと終わりは2分半近くになりますので、そのまま合成すると星は流れてしまいます。また地上風景がある場合は星を合わせて合成すると地上風景が流れてしまいます。
Sequatorでは星空部分をマスクで選択して合成することが出来ますので、星も地上も固定的に合成可能です。(空を自動選択出来たら便利ですがそこまではできません)
合成の方法は加算合成ですので、合成された画像の明るさは元画像の枚数分だけ強くなりますので、合成後明るさ調整が必要になります。
合成最初の画像

合成最後11枚目の画像

11枚を比較明合成するとこれほどの動きが記録される

星を合わせて加算合成

明る過ぎるのでトーンカーブで明るさとコントラストを調整⇒結果は上のトピック5枚目で天の川も見える。

合成結果の特徴は加算平均されるので、ランダムに発生する高感度ノイズが低減する(合成枚数が多いほど効果は大きい)ことです。
加算枚数過大による白飛び防止のために各画像の寄与率を指定して加算する方法もありそうですが・・・?
手探りで使っていたSequatorですが、改めて調べるとこんな↓解説がありました。
https://www.photografan.com/basic-knowledge/multiple-exposure-stacking-sequator/#google_vignette
https://ganref.jp/m/kyon-ji/reviews_and_diaries/diary/39384
説明に従ってSequatorが持つ大多数の機能をOnにして同じ11枚を合成、TIF画像をJPG変換リサイズしたものをアップします。
結果は地上風景との境界がとんでもなく明るいおかしな画像になってしまいました。
12月のふたご座流星群・1月のしぶんぎ座流星群と天体イベントが続きますので、どのように使えば良い結果が得られるのかもう少し試してみようかと思います。
ついでに同じ設定で撮影した13秒225枚の画像をSequatorで比較明合成し約1時間の日周運動を記録してみました。

この日、肉眼では極めて多くの星が見え私には北極星がどれか見究められない程で、構図が日の丸に近いおかしなことになってしまいました。
星のラインが物凄く太くなるのはSequatorの特徴と思われます。