元ネタの『異邦人』は太陽に狂って罪を犯したという話じゃないけどな。
法廷で殺人の動機を「太陽のせいだ」(「太陽が眩しかったからだ」とは言ってない)と答えるくだりだけ有名だけど、それは真夏の環境や被害者との関係性に感じていた鬱陶しさから殺人に至ったことを説明しかねて捻り出した答えで、ムルソー自身がその答えを滑稽に感じている描写がある。
あと元ネタのムルソーは無感動な訳でもなく、母親の死に悲しみを感じず女と遊びに行くような享楽的な人間で、そういう世間的な感性から外れた彼を指して『Lo straniero』(異邦人、余所者)という題名が付いてる。
まぁプロムンがどう翻案するかは別の話として。
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