とりとめない話
エリニュスは父親から生まれて、母親はいない。父親は悪人で、いつも誰かに命を狙われていた。男根切断云々はウラノスとガイアのような神話。彼女の生い立ちは、リュサンデールにとっては全く他人事で関わりない。
エリニュスに母親は居なかった。エリニュスの父親は極悪人で、常に命を狙われていた。
ある日、エリニュスの父親は、彼に恨みを持つ者に男根を切り落とされ、
そこから滴り落ちた血からエリニュスは産まれた。
エリニュスには殺人と復讐の守護神が宿り、以来、憎悪の精霊となった。
- 男は悪人だった。
- 男を恨む者が彼の性器を切り落とした。
- 滴る血から女の子が生まれた。
- 生まれた女の子には常に憎悪がまつわるようになった。
その一々が、それぞれに脈絡がなく、前後でなぜそうなるのか繋がりがない。
「親の因果が子に祟り……」のような情念がない。「なんでそうなるの?」という説明はなく、まるで、ここには時間の流れはなくて、その日に突然そういう設定で彼女のキャラが立ったかのようだ。
精霊のいる世界
「精霊」について、アニミズムの説明は外部で読めばいい。精霊というキャラクターの在り方は、自然に宿る諸力の実在を説くよりは、人の心と自然の関係に近い。
たとえば、炎の精霊が火の元素を体現していることに科学的な根拠はほとんどない。その説明は皆無と言っていい。『火神を斬り殺した血から雷の神々が生まれた』といったところで、なぜそうなるのという説明にはなってない。ただそうなったと語るだけだ。
時間的な経緯や、進化の過程がなく、突然に、そういう設定のキャラクターがその場に出現してしまう。それが、キューブによる世界です、ということがひとつ。
巡礼物語の機能
リュサンデールのお話の教訓としては、「良い心を持ちなさない、そうすれば良い人になります」という、素朴な躾けでしかない。もともと良い子ならその教訓あってもなくてもいいくらいだけど、それでおしまい。
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