いぼきょのカプなしSSをみんなで作ってみよう
【ルール】
①好きなお題を選んで書いてください。
自分でお題を作ってもOKです。
カプなしを前提にお願いします。
お題に困ったらこんなサイトを活用ください。
https://shu-note.com/random-topic-generator/
②ひとつの投稿は10字〜100字程度に収めてください。
目安はスマートフォン表示で1行〜7行まで。
以下のサンプルで95文字です。
サンプル
弟はとにかくモテる。バレンタインはそれこそ山のようにチョコをもらっていた。
兄の俺はというと、毎年母親からしかもらったことがない。
このままではいけない。弟に負けてられない。だって俺は兄だから。
③オチを書いたら、最後に「終」を書いてください。目安は4スレッド〜8スレッドまで。
終わったスレッドには書き込まないでください。
これが書いていないスレッドには自由に書き込みができます。
④オチを書いてほしい時は「オチ待ち」と書いてください。オチ待ちと書かれているスレッドがあれば積極的にオチを書いてあげてください。
オチを書く時は200文字までOKとします。
⑤文字色は変えることができますが、黄色系は総じて見えないので変えないことをお勧めします。
⑥字下げなどのルールはありません。自由にお書きください。
お題 忘れられた駅
お題 輝く未来
お題 完璧な寝床
お題 不思議な電話
プルルルル
「はい、もしもし?」
『……』
「もしもし?」
『……ま』
「?」
『あにさま……』
「勇作?」
ガチャッ
ツーツーツー
プルルルル
「はい、もしもし?」
『兄様』
「勇作⁉︎いったい……」
『まだロシアにいます、兄様』
「ゆうさっ……」
ガチャッ
ツーツーツー
プルルルル
「もしもし?勇作⁉︎」
『兄様』
「勇作、今どこに……」
『旭川にいます』
「ゆっ」
ガチャッ
ツーツーツー
プルルルル
「勇作!」
『私は東京駅にいます』
「勇作、何を……」
ガチャッ
ツーツーツー
プルルルル
「ゆ、勇作?」
『兄様、学校の前の交差点にいます』
「勇作……おまえ……」
ガチャッ
ツーツーツー
プルルルル
「……ゆう……」
『今、あなたの家の前にいます』
「……まさか」
ガチャッ
ツーツーツー
プルルルル
「……」
『兄様、今玄関の前にいますよ』
「ゆ……」
ガチャガチャガチャッ
ドンドンドン!
『開けてください兄様』
「勇作……」
ドンドンドン!
『兄様』
ガチャッ
ツーツーツー
プルルルル
「ゆ……勇作」
『あなたの後ろにいますよ』
「勇作……」
「兄様、やっと会えましたね」
「……はぁ、おかえりなさい」
「すみません、鍵をなくしてしまったかと思ったんですが、ありました!」
「出張ご苦労様です、まさかそのままここに来たんですか?」
「はい!早く会いたくて!打ち上げの飲みを断って駆けつけました!」
「全く……ロシアも旭川からも電波悪くてすぐ電話が切れたから、心配しましたよ」
「え?」
「ん?」
「私、電話したの玄関の前からだけですよ」
「え?」
「そういや私が家に入った時、どなたと電話してたんですか?」
2人の間に冷たい風が吹いた
お題:兄様の誕生日
兄の誕生日を一緒にお祝いができなかった。勇作は項垂れた。
兄は仕方ないでしょう、問題ありませんよ。と言ったが、やはり悲しかったのだろう。少し肩が落ちていたのを勇作は見逃さなかった。
「改めてお祝いさせてください!」眼前にずいっと真剣な表情の美形が迫る。両手も固くホールドされていて逃げるに逃げられないまま、黒い両目を10回しばたたいて兄はほんの僅かにコクコク頷いた。
「あんまり派手にしないでください」視線を逸らしながら、髪をサスサスと撫でる兄は私にくぎを刺すのを忘れなかった。
去年のことを言われているのだとすぐに気付いた。
前回の誕生日は張り切り過ぎて高級レストランを貸し切りし100本の薔薇をプレゼントして兄様に「これだからボンボンはっ!」と怒られてしまった。
毎年豪華になる誕生日。次はフラッシュモブでもやり出しかねないと危惧した俺は、家で過ごしたいと頼んだ。当日帰宅すると中は真っ暗。電気をつけると部屋の真ん中に巨大な箱が鎮座している。「ハッピーバースデー兄様!」箱の中から頭に大きなリボンをつけた勇作が飛び出してきた。「プレゼントは私です!何でもお申し付けください!」ベタすぎるぞ、花沢勇作。そんなツッコミも弟の笑顔の前では無駄な気がして笑ってしまった。
お題:勇作の誕生日
手を組み祈るような形で冷や汗を流す
「勇作の誕生日…?いつだ」
かれこれ兄弟として長く過ごしそれなりに祝われてきたが、そういえば弟を祝った事がない。
気まぐれに祝ってやるかと思い立ったが吉日ではなかった。兄としての面目丸潰れである。バカな。
打ちひしがれていても仕方がない。
そう考え直した尾形は現状を打開するべく、次の手を打つことにした。
それとなく勇作と会話をしながら、誕生日を聞き出してやろう。
そう思い至った尾形は、さっそくリビングでテレビを見ていた勇作に話しかけた。
「勇作さん、先日はありがとうございました。」
「いえ!勇作も兄様の誕生日をお祝いできて嬉しかったです。」
一ヶ月遅れでしたが…そう言って勇作がはにかむ。
「俺も…その、うれしかったです。」
改めて伝えると気恥ずかしい。
「…勇作さんは春生まれでしたっけ。」
きっとあたたかい日に生まれたのだろう、尾形は当てずっぽうにそう問いかけた。
「……そうですね」
曖昧な回答。
(どっちだ…⁉︎)
尾形の額に冷や汗が滲む。
しかし、慌てる素振りは見せたくない。
ため息のように見せかける深呼吸をして、尾形は髪をかきあげた。
「とびきりの誕生日パーティーをお見舞いして差し上げるので楽しみにしててください」
「ありがとうございます、兄様」
背中に汗が伝った…のは勇作であった。
(実は今日だなんて…言えない)
チラリと自分で用意したケーキを隠した冷蔵庫に目をやる。
尾形が冷蔵庫を開けてケーキを見つけ、サプライズセルフ誕生日パーティーが行われるまで、あと45分……
猫の勇作さん
俺は尾形尾形百之助。今日は「猫の日」で猫のグッズや愛猫の面白い動画などが朝からテレビで特集されてる。世間では「猫可愛い!」など言っているが実は俺は猫が嫌いだ。
「次は猫コスプレグッズの紹介です!」女子アナのハキハキとした言葉と同時に画面が切り替わる。そこには猫耳をつけたモデルの弟が映っていた。テレビの仕事があると言って早朝に出て行ったがまさかこんな仕事とは。
「とてもお似合いですが、花沢さんがどなたかに猫耳を付けてもらうとしたらどなたにお願いしたいですか?」
なんだその質問は?
テレビの向こうの俺のため息など当然届くわけもなく、弟は最高の笑顔で答えた。
「もちろん、兄様です!」
俺は飲んでいたコーヒーを噴いた。
夕方。
帰宅したらテレビの件を問い詰めなければならないと勇作の帰りを待ちわびていた俺の耳に、ドアの開く音が聞こえた。
玄関まで向かう。
するとそこにはただいま戻りましたと言いながら三和土に立ち、見覚えのあるグッズをこちらに差し出している勇作の姿があった。
「兄さま、テレビ見ていただけましたか?」
「…見ましたけど」
「ありがとうございます!でしたら話は早い」
猫の耳のごときものを持ちながらまるで犬のように期待に輝かせた目でこちらを見つめる勇作を目の前にして、俺は問い詰めようと思っていたことも忘れて、差し出された猫耳を受け取ると、すこし屈んだ勇作の頭にそれをつけていた。
猫の日の勇作さん
ねこのひ、勇作は口の形だけで繰り返した。若い女子社員がきゃらきゃらと話していた随分可愛らしい単語は広告でも何度か見たことがある。なんでも222(にゃんにゃんにゃん)に因んでいるらしい。
イベントごとは好きだ。季節を感じられる機会は多い方がいい。
ちょうど兄様と会う予定があるし、何かしてみようかな。
寒いのが苦手な猫が主役の日が二月とは…つまり、温めてあげるのが目的なのかもしれない。
「よし」
「家に来いとは珍しいな」
チャイムを鳴らし尾形は家主の出迎えを待つが中々現れない。
しばらくの後、ドタバタと扉の奥で音がした後、勇作が出てきた。
「兄様!いらっしゃいませ!」
その頭には猫耳がついている。うちの弟は化け猫だっただろうか。
「兄様!今日は猫の日なんです!」
そう言って渡された猫耳を尾形は信じられない気持ちで見た。
29
ちよた 2026/02/22 (日) 19:29:24 0ed3b@d404b >> 19
「そんなデカい猫がいてたまるか」
「兄様も一緒にデカい猫になりましょう!」
揶揄するつもりで呟いた言葉に爽やかな笑顔で返されては仕方なく猫耳を手に取るしか無かった。
「言っておきますが俺は似合いますよ?」
「はい!確信しております!」
「衣装はこれです!」ふわふわもこもこの黒色と三毛柄のパジャマを持つ勇作に「泊りませんよ」先手を打っておく。
「え~」眉毛を下げて不満げな声を上げる勇作を無視して着替える。とっととすませて帰ろう。
「可愛い!兄様お似合いです!」スマホをかかげた勇作がパシャパシャと画面をタップし出す。
おちまち
成人男性二人があったか猫パジャマを着てはしゃぐ。「一緒に撮りましょう」と自撮りまで始める。一体何をしているのだろう。白目を剥いて着替えようとすると元の服がない。しまった隠された。「ふふふ、今夜は帰しませんよ」まんまと策にはまり弟の思惑通り泊まり込むことになった。翌朝起きるとスマホの通知がうるさい。画面を開くと『222の日』とタグ付けされた俺たちの写真が全世界に発信されバズっていた。「〜〜〜勇作ッッッ!!」俺に朝一怒られた弟はめげることなく「やっぱり兄様に猫ちゃんは世界一お似合いです!」と宣った。
あいことば:ぼっとんべんじょ