ピュグマリオーン掲示板

2年間最後のゼミ掲示板書き込み / 5

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ゼミで過ごした二年間を振り返ると、まず思い浮かぶのは「人に恵まれた環境だった」ということです。発表前に互いの意見を交換し、悩んだときには相談できる仲間がいて、どんなときでも教室には穏やかな空気が流れていました。この安心感があったからこそ、最後まで学び続けることができたのだと思います。
私はもともと、作品を深く読み取り、それを論理的に文章へまとめることが得意ではありませんでした。ゼミに入ったばかりの頃に提出したレポートは、今思えば問題意識も曖昧で、主張の根拠も弱いものでした。しかし、先生や先輩から具体的な指摘をいただき、「どこに注目し、どの順序で論を組み立てるのか」を意識するようになりました。その積み重ねが、少しずつ自分の書き方を形づくっていったように感じます。
また、一つの作品を多角的に捉えることの難しさを実感すると同時に、他のメンバーの視点に触れることで、自分の読みの浅さにも気づかされました。発表準備の過程で交わした議論や意見交換は、単なる課題以上に、自分の思考の幅を広げる貴重な時間でした。
四年次の卒業研究では、扱う作品の選択から執筆まで、常に試行錯誤の連続でした。構成がまとまらず、主張が揺らぎ、中間発表で十分な評価を得られなかったときには、自分の限界を感じることもありました。しかし、先生からの助言や仲間と相談を重ねることで、もう一度考え直し、書き直す力を養うことができました。提出直前の一か月間は、これまでで最も集中して学問に向き合った時間だったと思います。
発表を終えた今、完成度に対する反省はとても残ります。それでも、「一つの作品を長期的に追究し、自分の問いを立て続けた経験」は、確実に自分の中に残っています。入室当初には想像できなかったほど、文章を書くことや作品を分析することへの向き合い方が変わったと感じています。
末廣先生、そしてゼミの皆さん、二年間本当にありがとうございました。
このゼミで得た学びと出会いは、これから先も支えにしていきたいと考えています。

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