『古代技術』
ヘルマン・ディールス著
平田寛訳
ちくま学芸文庫
レビュー
・ファンタジー世界の創作で、近代技術をどこまで出すか? との議論に参考になり、かつ作者自身を納得させるに資する一冊。紀元前から水時計の目覚まし時計があり、紀元後2世紀には蒸気機械、聖水の自動販売機があった(1600年代の蒸気製粉機の図版もあり)。紀元前の暗号通信、たいまつを使っての発火通信にも詳しい。このように、近現代技術も案外原型は紀元前や、西暦三桁代にまでさかのぼることができる。
・1910年代のドイツでの講演をまとめたもので、現代日本人として分かりにくい例えも散見される。また1970年の翻訳なので、改行が少ない。読みやすいとは言えぬが、図版の多さである程度それが補われている。





