エンタメ小説研究交流会

中国清代の食通の食生活が分かる一冊、『随園食単』のご紹介

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『随園食単』

随園食単/袁 枚, 青木 正児|岩波文庫 - 岩波書店
袁 枚 著
Iwanami

袁枚著
青木正児訳註

レビュー

【総評】

「清代の大富豪・食通が何を食べていたのかがよく分かり、中華ファンタジーでの食生活を描くのに役立つ一冊」

 カバーに「食単とは料理メモのこと.三百余種の料理について,材料の吟味・つくり方・味わい方を記し,さらに酒・茶にまで説き及んで余すところがなかった」とあるように、予備知識から、調味料、数々の料理について、箇条書きに近い文体で記されている。解説では「訳注の難しさ」が指摘されているが、本文に限れば、箇条書きに近いので流し読みでも分かるぐらい。難しさは感じない。

 また附録として、訳注者による「常用術語略解」という用語集が付いているのもありがたい。

【留意点】

 ・料理については詳しいが、宴席でのマナーは多少は書かれているものの、それほど詳しくは書かれていない。
 ・著者の袁枚が住んでいたのが南京なので、江南料理中心になっている。他の地方については言及が少ない。
 ・文章だけでは視覚的なイメージがわかない。訳注者は中国史家であって、料理家ではないため、料理の再現写真がない。料理家によって、本書の料理を再現し、カラー写真で載っている本がほしい。

(余談)『親王殿下のパティシエール 4巻』

親王殿下のパティシエール(4) 慶貝勒府の満漢全席|ハルキ文庫|角川春樹事務所|文庫の発売日
アイテム詳細:親王殿下のパティシエール(4) 慶貝勒府の満漢全席 21年5月14日(金)発売 レーベル:ハルキ文庫 出版社:角川春樹事務所 作家:篠原悠希 価格:726円 ショメイ:シンノウデンカノパティシエール ヨン ケイベイレフノマンカンゼンセキ コード:978475844
文庫の発売日

篠原悠希著
ハルキ文庫

『随園食単』の著者袁枚も登場し、『随園食単』の草稿争奪戦が繰り広げれる話。『随園食単』と併せて読むと面白い。

ドラコン
作成: 2025/04/18 (金) 14:37:12
最終更新: 2025/04/18 (金) 14:39:05
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