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「自分らしく働きたいので辞めます」連休中にLINEで退職届を提出するZ世代!会社側が「モームリ」と言いたくなる事情【専門家解説】

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厚生労働省が発表した「令和5年賃金構造基本統計調査」によれば、2024年春に入社した大卒社員の初任給は、平均で22万円を超えた。企業の人材獲得競争が激しくなるなか、待遇を引き上げる動きが進んでいる。キャリアコンサルタントの小山みずき氏はこう話す。「給与や福利厚生はここ数年でかなり改善されました。ただ、それで若者たちの早期離職が止まったかというと、そうではありません。むしろ、“違和感があったらすぐ辞める”という選択が、以前より自然になっています」若者たちの退職理由に、「自分らしさを大切にしたい」という言葉が並ぶようになったのは、ここ数年の特徴だ。もちろん、自己実現を目指すのは悪いことではない。だが、そのために「他者との関係性を断ち切る」ことが許されるわけではない。「自分らしさを尊重するあまり、最初から“合わなかったらすぐ辞める”という意識が強すぎると、スキルを積み上げるチャンス自体を失いかねません。最初の“雑用”にも意味があることを、もっと伝えていく必要があります」実際、社会人一年目は、誰もがある程度の下積みを経験する。すぐに花形部署へ配属されたり、大きなプロジェクトを任されたりするわけではない。「最初の3カ月で“仕事に意味を感じられない”と悩むのは、ある意味、当たり前なんです。そこを乗り越えた先に、本当の自分らしさが育まれるのだと思います」と小山氏は語る。だが、そこに至る前に離脱してしまう若者が確実に増えていると感じるそうだ。もちろん、企業側にも課題はある。旧来の価値観に寄りかかりすぎ、精神論ばかりを押し付ける組織文化では、若者の心は離れる。実際に「無意味な雑用ばかりだった」と感じた新人が、モチベーションを失うケースも少なくない。では、どうすればいいのか。「まずは、仕事の意味付けをきちんと伝えること。なぜこの仕事をするのか、どう成長につながるのかを丁寧に説明すること。そして、本人のキャリア観を早い段階ですり合わせる。一方的な指示ではなく、対話を重ねることが重要です」新人にとって「ここでなら頑張れそうだ」と思える土台を作ること。それが、早期離職を防ぐ確かな一歩になる。しかし、実際にはうまくいかない現実もある。今回お話を聞いた男性は、部下が「自分らしく働きたいので…」と連休中にLINEで退職届を送りつけてきたと話す。「まさかの事態に唖然としたそうです。いま流行りの退職代行を使う若者たちも、『そんな辞め方をしなきゃいけない会社がヤバい』と声を上げます。確かに、そういう一面もあるでしょう。でも、それだけがすべてとは言い切れないーーそんな気もしてなりません」会社を辞めていく新人の動向は【関連記事「このまま雑用かと思うと…」に始まる戦慄の退職届LINE!Z世代の語る「辞める」理由、その全容】でもお読みいただける。

(2025.4.28 ForzaStyle)

オフィスタ
作成: 2025/04/28 (月) 10:35:51
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