NetrightHunterの韓国関連発言について
(その2)
・慰安婦問題
NetrightHunter曰く
「吉田証言なんかソースにして慰安婦問題に取り組んでる人いないし慰安婦像だって今も続く戦争性被害の象徴としての存在意義はある。像のモデルが何であれ、そこに込められたメッセージが重要。」
とのこと。
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まず、吉田証言は約10年間もの長きに渡り
(少なくとも1982年9月2日~1991年10月10日)、
朝日新聞により
【16回】も取り上げられ、キャンペーンが行われました。
朝日新聞は、最後のキャンペーン記事の6年後、即ち
1997年3月31日にやっと、「吉田の著述を裏付ける証言は出ておらず、真偽は確認できない」との記事を掲載しましたが、過去記事についての「訂正記事」は出しませんでした(←というか、日本ずい一のクオリティーペーパーとして君臨していたくせに、検証が遅すぎるだろうという話。事実を確かめずに、少なくとも16回も記事を出したということ。しかも過去記事についての「訂正記事」ではない)。
朝日新聞が吉田証言が捏造であることを認め、吉田関連記事を取り消したのは、
最後のキャンペーン記事発表から、13年も経った後です。
朝日新聞は、2014年8月15日の検証記事において、吉田の証言を虚偽と認定。漸く記事を撤回しました。
その間は、NetrightHunterの主張とは異なり、吉田証言は慰安婦問題への取り組みに影響を与えました。
特に【国際的な影響】が問題です。
例えば韓国の東亜日報などの大手メディアは、日本で吉田証言が取り上げられた直後から、挺身隊と慰安婦を混同しつつ、慰安婦キャンペーンを始めました。また、そのイメージに基づくテレビドラマなども多数作成・放映されました。
そして韓国においては、「吉田証言が捏造であった」ことの積極的報道も訂正報道もありませんから、
アチラでは、慰安婦問題についてはおおかた、吉田証言のイメージは生きたままです。つまりそのように「利用されている」のです。
また慰安婦像のモデルについては、作者の当時11歳の娘であるとの説が最有力説です。
その他にも、モデルの候補としては、米軍装甲車女子中学生轢死事件で死亡した、同年代の中学生少女だとの説など、諸説ありますが、
いずれにしても、10代前半の幼い少女をモデルにしているのです。
モデルは、あの国ならではの事情で当然というべきか、
慰安婦そのものではありません。
実際の慰安婦の写真などは、歴史史料として残っているにもかかわらずです。
問題は、慰安婦そのものがモデルでないことだけではありません。
10代前半の少女をモデルにしていることにも、問題があります。
実際には、17歳未満の者は慰安婦にはなれませんでした。
ところが使われたモデルは、10代前半の幼い少女です。
つまり、
「17歳にも満たない、幼い少女が犠牲になった」という、事実とは異なるイメージを【視覚的に植え付けるプロパガンダ手法】が使われ続けているのです。
あの像に込められたメッセージが重要だとNetrightHunterは言いますが、
そこにはジャパンディスカウントのメッセージも込められています。
特に、ソウルの日本大使館前およびプサンの日本領事館前の像については問題が大有りです。
あの周辺で大集会等が行われるのですから、日本の公館の安全性確保にも問題が生じます(ウィーン条約違反)。
そうでなくてもこれまでから、日本公館への投石やら不法侵入事件などは珍しくもありませんからね。
2015年の日韓慰安婦合意で、あの像については、撤去か別の場所への移動に韓国政府が努めることで日韓両政府が一致したとされますが、一向にそういうことが行われている気配はありませんね。
あの像は、例えば日本の韓国大使館近くに、靖国神社の遊就館の別館を建設するのと同じぐらいの「嫌がらせ」効果を発揮しています。