今回のゼミで取り上げられた佐野志帆先輩の卒業論文は、アニメーション映画の二部作を題材に、映像表現の変化や演出意図を緻密に比較・分析されており、大変学びの多い内容でした。特に印象的だったのは、同じキャラクターや場面が1作目と2作目でどのように描かれているかを具体的なカットを用いて比較していた点です。映像を直接根拠にしながら論を展開する手法は説得力があり、今後、自分の卒業論文でも積極的に取り入れていきたいと感じました。また、今回の論文では、章立てや段落ごとの流れが明確で、どの場面で何を語りたいのかがひと目で伝わってくる構成になっていました。論文全体のアウトラインがしっかりしていたからこそ、分析の深さがより引き立っていたように思います。自分の執筆でも、まずは全体の流れを丁寧に設計し、論の展開が読み手にとって自然に伝わるよう意識していきたいと思いました。私が扱う作品はアニメーションではありませんが、映像をどのように比較し、どのように根拠として扱うかという姿勢は、ジャンルを問わず応用できる重要な視点だと感じました。
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