卒業研究発表会と2年間のゼミナール活動お疲れ様でした。
大変なことばかりであったと同時に、あまりいい終わり方ではなかったですが、いろんな意味で成長を感じられる時間でした。このゼミに入ったきっかけとしては、1年のころから交流の深いかねやんと同じゼミに入ろうと話しており、当時、志望者が少なかったと同時に、「英米映画論」の授業を見て面白いなと思ったことから、末廣先生のゼミを志望しました。今思えば、これだけ過酷なゼミならば、たしかにそれ相応の覚悟を持った人しか志望しないと思います。自分はあまりこのゼミの情報を調べず、なんの覚悟も持たずにに入ってしまったので、後悔したとしても自分の責任です。
3年時にゼミの活動が始まったものの、毎週のように課される課題や、自分の文章力や問題解決能力の拙さに対する先生の厳しい添削に耐えきれなくなった私は、一度先生にLINEで意義申立とゼミを抜けようとしている意を伝えました。先生はお忙しい中、親身に対応してくださいました。結果的に、私はゼミに残ることにしたので、先生の貴重な時間を無駄にし、ゼミ・リーダーにもお手数をおかけしてしまいました。誠に申し訳ありませんでした。汚名を返上するため、3年の後期からは気持ちを切り替えて、課題の提出期限をまもる、発表の原稿や資料をしっかりと作り込む、他のメンバーの発表に対してするどいコメントを述べるといった当たり前のことから改善していきました。
4年時にも、3年時の失態を挽回するために、映画『メッセージ』の研究にいそしみました。参加できる日には積極的に個人相談のアポをとりました。さらに、中間発表の準備も、映画を何度も見返して、論文に活かせそう材料を探して分量のある資料を仕上げていきました。卒業研究はもちろん大変ではあったのですが、3年時と比べるとかなり精神的に余裕があり、自分の文章力と忍耐力が成長していることに気づき、ゼミをやめずに続けてよかったと思いました。映画『メッセージ』について、人類とエイリアンの「ノンゼロサム・ゲーム」の関係、言語を用いたコミュニケーション、時間観の共有といったファースト・コンタクトものとしての斬新さを論文で表すことができ、自分では満足のいく研究ができました。
しかし、卒業研究発表会では、先生から『メッセージ』や結論で取り扱った『スローターハウス5』は、難解な作品であるため、もっと論文の分量を増やして執筆するべきだったと講評をいただき、もちろんMVPをとることはできませんでした。また、総評では、先生から今年度のゼミは、過去にゼミが崩壊したときに近い、ひどい結果であると言われてしまいました。その要因の一つに自分の3年時の失態も含まれていると思うので、他のメンバーには申し訳ないです。
結果は満足のいく形にはなりませんでしたが、このゼミでは、レポートや論文の執筆、プレゼン、卒業研究を通じて、論理的な思考や文章力、プレゼン力が鍛えられ、先生やメンバーとの講義はもちろん、クリスマスパーティーや合宿、コンパでの交流を通じてコミュニケーション能力が養われました。謝辞にも書きましたが、3年時にゼミをやめず、こうして4年時に研究を終わらせることができたのは、先生とゼミの活動に必死にくらいついていたメンバーのおかげです。2年間ありがとうございました。