今年度は、特定非営利活動法人国際活動市民中心(CINGA)から地域日本語研究チーム日本語教育コーディネーター西山陽子講師を迎えて開催しました。
第1回テーマ:「日本語学習支援の目的を考える コミュニケーションを考える」
「わたしをつたえるにほんごCINGA版」を使いながら
地域日本語教育の現場では、資金は貴重なものです。そこでボランティア講師の講習会やスキルアップ講座開催に際しては、従来から近隣の市町村で活動する地域日本語教室に無料参加の声をかけて交流と研鑽を行ってきました。今年は、守谷市・牛久市・利根町・取手市・つくばみらい市・流山市などから総勢21名の参加でした。利根川を挟んだ交流が実現できる県南の特色が出ています。現在では、千葉県我孫子市、茨城県牛久市は首都圏への通勤圏として定着しています。
実践的でグループワークを多く取り入れての講座は、とてもいい内容のスキルアップ講座でした。西山講師がボランティア講師のニーズに応えた内容を組んでくださったことが、意欲的なボランティア講師を励まし、勇気づけ、問題解決に向かわせていったようです。グループ活動の評判も上々です。講師の西山陽子先生に感謝しております。
まとめてみますと、参加された皆さんの感想には、普段少人数対応をしていて、何らかの不安を抱えていたり、自問自答をしながら孤立しがちなボランティア講師の姿がにじみ出ていました。グループワークや対話の時間で、「話す時間」「聞く時間」「対応する時間」を体験できた今回のカリキュラムはとても効果的でした。
皆さん「会話には慣れっこ」ですが、「対話」はうまくできない方が目立ちます。相手への思いやりを持ち、「何を求めている人か」「何を知っている人か」「どんな人か」、考えながら対応したいものです。
「思いやり」とは、単なる「情感」ではなく、具体的な内容を持つものです。「相手の状況を知る」「相手の反応を見る」「相手に伝える工夫をする」・・・これは頭を使う「スキル」なのです。したがって訓練によって身につきます。今回の西山講師の指摘通りです。皆さん、「スキルアップ」しましょう。
参考書籍紹介
1 「日本語という外国語」 荒川洋平 著 講談社現代叢書
認知言語学
2 「外国語としての日本語・その教え方・学び方・」 佐々木瑞枝著 講談社現代叢書
日本語学 日本語教育 比較言語学
3 「やさしい日本語・多文化共生社会へ」 菴 功雄 著 岩波新書
日本語教育・日本語学 これからの日本社会に必要な共通言語をつくる
4 「何のための日本語」 加藤秀俊 著 中公新書
コミュニケーション研究
5 「伝わらない、その日本語」 野田尚久 著 岩波書店
日本語学 日本語教育 日本語の分かりやすい表現方法
6 「もしも・・・あなたが外国人に「日本語を教える」としたら」 スリーエーネットワーク
荒川洋平 著
西山陽子講師からは「トピックを考えるときに参考になる教材」が紹介されました。
(注記)第2回目の講座開催は、11月9日(日)です。
宮本敏弥 MIFA日本語講座委員会
地域日本語教育コーシネーター(H29文化庁研修修了)