テンダーギアの名前
フール・ケア感
「ぼくに、できるわけないじゃないですか」
「できるよ。テンダーギアってんだろう、これ?」
(中略)
「そうだよ。あんたはできるじゃない。テンダーギアていうのは、操縦がやさしいからテンダーっていうんだろう」
「それは、俗説ですよ。マシンなんて、なんでも慣れる必要があるんです」
フール・ケアは「誰でも使える簡単なマシン」と素朴に思っている。
オノレ感
〈このシンプルさが、テンダーなんだ〉
ストレスのかかる宇宙で作業する場合、扱いやすさはマシンの必須条件である。
しかし、このやさしすぎる操作のマシンを、サージェイは治安維持用に開発したのである。
宇宙用のマシンの必須条件として操作が直感的であったり、機種間でもあらかじめ共通化しておくような、ユニバーサル・スタンダードのような考え方を、オノレは多少のメカマニア的な興味でフール・ケアよりは普段から持ってる。初めての操作にはあっぷあっぷしているが常識的な想像力の範囲でわかる。
笛吹感
パイロットに素直に反応する機動性がいい。
テンダーギアが人に優しいマシンというなら、このアラフマーンにこそ、その名称が賛美とともに贈られるべきだと感じる機体なのだ。
笛吹はプロのパイロットでマシンが自分の力量に応えてくれる気持ちよさに感動している。使いこなせば真価を発揮する。
ただ使い手を選ぶ道具、「ピーキーすぎておまえにゃ無理なマシン」のようにいうと、いかにも人に優しくない。1994年頃ならYF-19なんかは殺人的機体だったし、富野小説でも最初頃のビクトリーにマーベットが悪戦苦闘するところは機械がまるで優しくなかった。ビクトリーの複雑さと脆弱さにはウッソは再三苦言を呈していた。
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に、してもオノレ少年が初めてでムッシャンを飛ばせたことは驚異的にはみられる。それはインティパが介在したからじゃないかなんてわからないことをいうが…