かとかの記憶

Wars of Vis

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Series: Wars of Vis (Tanith Lee, 1976-88)について。

シリーズ

  • The Storm Lord (1976)
  • Anackire (1983) ←今ここ
  • The White Serpent (1988)
katka_yg
作成: 2025/06/17 (火) 23:12:48
最終更新: 2025/09/26 (金) 20:52:50
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Chapter 3まで。

6

ヴィスの神聖王の横死により、権力の座は智謀の宰相アムノー公の手に渡るかと見えていた。次代の王となるべき王子は異教の巫女アシュネエに妊まれ、王妃ヴァル・マラは狂乱する。いまや摂政位を掌中にしながら、アムノーの心をかすめる奇妙な厭世は彼を蛇女神アナキアとの邂逅に導く。謀略が崩れ去った時、宮殿は一睡の夢と燃えて、地位を追われるアムノーの戦車は押し寄せる暴徒の中に突入した――飛び散る血飛沫!群衆の叫喚!そしてよみがえる蛇女神の幻影!

……のように、わりと頭の悪い異世界が始まるのだけど、タイトルのThe Storm Lordをもしも訳すならなんと言おうか、まだ思いつかない。率直に「嵐の王」でもよさそうだが、べつに天候を司る意味はなくて、竜を紋章にする神聖王位のタイトル(称号)。「天覇皇帝」みたいに、壮大な帝都とか王朝文化というほど絢爛華麗でもなくて、The Birthgraveと同じ程度に野蛮で未開な世界の国家だ。ヴィスは惑星の名でもあって、この星の全土を統べる神与の王権と唱えているが、それほど威勢があるような気はせず、辺境の民などは聖王の権威をそれほど理解していない気配で、兵に脅されて消極的にもてなしていたようだった。

7
katka_yg 2025/07/03 (木) 00:34:22 修正 >> 6

上のアオリは今ぶっつけで書いたが、ブクログのレビューには今度そのまま使っていいな。文体はこんなではないけど、それほど間違ってもいないよ。

8

Chapter 4 / Book 1まで。人死にまくる。

富野通読の方をしばらく没頭していてすぐ放置ぎみになる。The Birthgraveから続きこのゴア程度だけど、たとえば『リーンの翼』のようなそれと全然違うのは、容赦なく凄惨だけど露悪ではなくて、惨酷のうちに暗いユーモア調子……比較対象がよくないか。
LomandraとLiunのところあっという間なのにやはり上手い。tirrとかbanalik、hiddraxという動物の名は文中で早くから点々と挙げていて、リーのことだから撒いたネタは全部回収するのかな……と思う。

9
katka_yg 2025/07/14 (月) 23:49:20 修正 >> 8

ジークアクスみたいなもの観ながら同時にこういうもの読めない、わたしは。というかタニス・リー作品は他作家の誰とも併読が、気持ちが両立しにくい。全く違うジャンルの読書を時間割で転々と切り替えることはあるけど、リーは全面的な傾倒というか、入り込みが必要みたい。

音楽作品のイメージもない。憶えているのは、『影に歌えば』の訳者あとがきで井辻さんがダラダラ書いているけどわたしはそれらの印象も全然なかった。作者の写真を見てクラシックを当てたいとも思わないけど。
昨年、The Birthgraveシリーズの間に和田薫劇伴のリスニングを入れていて、その連想で「キャシャーンSins」とバースグレイブのキャラクターイメージが結びついて抜けなかった。二部以降ヴァズカーにしても性格はかなり悪童っぽいけど、風貌や生き方はあれに見える。バースグレイブの実写映像化のようなことは作中の理由でまず考えにくいけど、アニメならあるなあ……と思った。そもそもリー作品の映像なんかは実質的にない。

犬夜叉ではない。
『私に近づくな。死ぬぞ』というヒロインのほう。自分の名前を告げるにも、くッと一瞬躊躇い、傷のある表情になってから話すというそれ。

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katka_yg 2025/07/15 (火) 00:05:54 修正 >> 9

The Birthgraveの余談続きで、あの主人公(語り手)の「私」って、作中に名前はあるんだが、物語のあいだに他人に呼ばれる名のうちどれも、真の名もあるけど、読者にはどれも言及しにくい。「語り手」「私」しか呼びたくない、だろう。

二部ヴァズカーはヴァズカーでいい。もともとトゥベクと呼ばれていたがどうせヴァズカーなのは分かっているから読者も躊躇しない。一部範囲では「私」の名を明かしたくないのに、三部になるとわりとあっけらかんと書かれていたりするが、それも仕掛けになっているような経緯で、とにかく言いにくい。彼女の年齢設定についても、描写から幾つくらいと目に浮かぶけど、はっきり言いにくい理由もあり、とにかく語りにくい作品だった。邦訳されないかぎりすごいフラストレーションに残っている。

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katka_yg (@ygasea.bsky.social)
「マーズ」(1994) 「英雄凱伝モザイカ」(1992) 「キカイダー01 THE ANIMATION」(2001) 「ギルガメッシュ」(2004) 「キャシャーンSins」(2008) 「ジャーニー」(2021) #和田薫 ダークファンタジーの系列のプレイリスト 全作品通しログ(周回プレイ) zawazawa.jp/katka/topic/5 https://zawazawa.jp/katka/topic/5
Bluesky Social

これを「ダークファンタジー」と呼んでいるのはThe Birthgraveのイメージがそのときあったのだった。これも井辻さんの訳書で『銀色の恋人』のことをキカイダーとも言っていたっけ。OVAだからものが違うが。

11

身を切るような心の痛み、みたいで、章ごとにいったん息つきたくなる。そしてしばらく戻ってこない。

バースグレイブ三部作はまたいつか、いずれ再読したいね。それに比べると「The Storm Lord」今回はまだ気楽なようか。

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katka_yg 2025/08/03 (日) 00:36:24 修正

Chapter 5まで。この間、サイコミュの精神性愛の話をずっとしてしまい、今こちらもまたそれに深入りしていく気持ち。

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Chapter 6まで。

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7まで。ラルドナーの皮肉ぶり、毒調子がすでに懐かしい。

彼の育った境遇、サイキックへの経緯はトゥヴェクとは順序がちぐはぐだが面影は見紛いようがない。あと、「狼」タグをやはり振っておく。

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Chapter 8 / Book 2 おわり。ここに書き込んでいる日しか最近読めていない。
アスタリスの風貌、キャラクターはわたしは好きみたいだな。あまりに美しい殻の中の貝か。coiledというから巻き貝のイメージらしい。

17

9まで。

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katka_yg 2025/08/29 (金) 21:30:56 修正

このストーリー凄いな。どうもこのシリーズはリーの作品中ではそれほど人気は高くないみたいだが、それはThe Birthgraveの印象が鮮烈すぎて、それに似た趣があるせいで埋もれているだろうと思える。

いま、途切れ途切れに読み続けてはまだ半分ほどだったか。Raldnorの衝動的な行動ぶりは凄い。それも、その場その場ではいつもその動機になる憂悶・葛藤がありながら偶然、咄嗟にする嵐のような暴力として現れ、自分でも想像しなかったような状況に転がっていく、そのいつも、一歩間違えば死んでいただけだから後悔しようがない。前章では真底の憎悪対象だった王に奇妙すぎる友情を感じるまで。この凄まじい無軌道ぶりは逆にたどれば、いつも彼を駆り立てている憎悪感は彼の生まれに発し、もともとは部族の集落での疎外感に戻るが、その頃の少年の孤独さはむしろ幼稚なくらい、とりとめない気分だ。

だが読者にはむろん彼の出生の謎は知れているので、Visとしての彼の衝動――Lowlanderと意思疎通できないことも、性衝動を抑えられないこともその出生前の血に遡る。遡れは物語の発端になった、先代Storm Lordの発作的衝動に遡り、それはZastisに帰する。わたしは最初の頃の章を読みながら、メモに…「Zastisの設定いる?」と書き込んでいたりしてたが、ずっとZastisから来ていた。作者がどうしたらこんな刹那的で衝動的な書き方ができるのか、ちょっとわからないことだが、本人はいつもまるで無計画のように書いているというし……。

19
katka_yg 2025/08/29 (金) 21:38:56 修正 >> 18

「凄い」とは漠然と思いながら、とりとめなさで、緻密に書き込まれた社会制度でもないし、惑星と衛星の天体論SFでもないし、小説の掴みどころがわからなかったみたいだった。リー作品のキャラの面白さと小説の勘所は掴み直したみたいだから、これから好きになれる。

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katka_yg 2025/08/29 (金) 21:45:01 修正 >> 19

今書いたとおり、自暴自棄で行き当たりばったりすぎるので、読者も「わけのわからない主人公」というか「キレる若者」みたいな認識で大方振り落とされるんだろう。わかりにくさの事情もわかった。

衝動的に走った結果が、やることなすこと裏目に出る、不条理ではなくて、星の象徴する運命に支配されている――というと、なにか原型のようなものを連想もするな。「不条理劇ではない」と今書いた。デビュー間もないリーの基礎というと、自分で書いているワイルドとシェイクスピアくらいしか知らない。それでいうとシェイクスピアのほう。マクベスか……マクベスではないかもしれないが、シェイクスピアではありそうだ。それもたった今まで想像しなかった。

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10まで。

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11、12まで。

23

上のラルドナーの印象は、彼の行く所増やしていく敵対者の人々にとって、若く美貌で、魅力にあふれ、常人離れした身体能力と武技で成り上がった王のお気に入りの「馬鹿」、に見えてしまうのもやむなしというか。彼は自分の素性を知っているのか? なにを企んでいるんだ――いや、知っていればこんな無謀はしまい。偶然転がりこんできたが、本人はどうもたんなる馬鹿っぽい。

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13、14まで。Book Four: Hell's Blue Burning Seas

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アスタリスのキャラクターは、神秘的ではあっても無感情系というわけではなく、感情はあっても極度に自閉していて他者に対して無関心に振る舞う。多くの場合、他人がそこに居ることにすら気づいていないとか。時代によっては「疾患、障害」のように描かれるだろうし、この作中でも身近な側仕えからも変人だと思われているし、いったん王女の身分を失ってしまえば世の人々は彼女をしばらく手元に遇して「痴呆だ」と思う。

ラルドナーとの関係では、彼女の自閉的なパーソナリティよりは、その"pleasureless"なことを言うといいと思う。ラルドナーもまたべつの意味でpleasurelessで、型としては皮肉や自暴自棄となって振る舞う。同じく寡黙でも、言葉を口にするときはラルドナーの皮肉の代わりにアスタリスは箴言のよう。まず何で共感するのか、と。またアスタリスにはテレパシー的な素地が全く説明なく、彼と会った場面も「地震」などいう、すごく独創的でないラブシーンだったりするがリー作品にあまりそれは問題でない。平たい地球のドゥニゼル辺りのヒロインの性格には似ているかもしれない。

人並み外れた美貌と、作品世界に場違いなほど真紅の髪。気品と、その自閉的な性格から、かえって自分の痛みを省みず何事も受け入れる従順さに不思議な魅力がある。

リー作品のヒロイン中では、「スリム」や「スレンダー」をとくに肉体的な魅力として書かれることはよくあるが、アスタリスには奴隷商目線から "――such a face, such limbs, and breasts..."と、珍しく彼女のバストに評点がついている。

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16まで。

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katka_yg 2025/09/14 (日) 01:38:57 修正

17まで。血湧き肉躍る話になってきた。でも全体的にとりとめない迷走の話のつづきではある。

とりとめないというのは上にもいったが……
やはりヴァズカーの前身のようには思っていて、ヴァズカーを先に読んでいるとラルドナーの性格がよりシンプルに見える。生まれの宿命は、それとして、話の解決にローランダーの良心とテレパシーに頼むところが多いな。やはりこういう話は面白く、熱心に話をしてみたいが、今する機会も場所もないね。

28

18まで。Book Fourおわり。

やはりテレパシー=カリスマの型は踏襲するようか。作品年順で当然だしね。アズュラーンより、ヴァズカーよりまだ若い。「男性カリスマ」のもうちょっと典型的に見えるのか。

He had practiced the illusion so often that now it seemed sealed in the wood. The staff believed itself a snake. This was how he explained the phenomemon.

それと、こういう魔術のセオリーが見られる。といっても新王の圧倒的カリスマの前で部族の祭司が全く問題になっていないところだが。

29

Ashne'eの子だから異郷のLowlanderより優れているような理由なら、何か頷けないような気がする。Ashne'eやRaldnorの村の村人達がそれほど超絶的な潜在力を隠し持っていたのかというと……。プロローグから想像はするけど、いくらか都合のいい話かな。

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katka_yg 2025/09/21 (日) 23:29:22 修正

"Portent? There's no meaning, Guardian, beyond what is obvious. Men don't dream of what is to come, but of what has been, what's finished." His head dropped forward on his chest as if it were too heavy for him. "That's how the gods make fools of us. By showing us a million times those things we long to forget, those things we aspire to alter and have no power to change. That, Guardian, is how it is done."

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katka_yg 2025/09/22 (月) 00:36:14 修正 >> 30

アムレクの呻吟するところだとは言っても、リー作品で「夢」についてどう語っていたのようには、まだあまり言えていないな。ストーリー中で神秘的なヴィジョンを夢に見ることはたびたびある。

わたしの関心は前回のシャドウファイアとかタマスターラーというそれで、必ずしも眠って見る夢ではないが、夢に必ず現れる事は知っている。魔術と夢の関係も知っているといえば知っている。"The gods torture us in our dreams. Has this ever occurred to you?" と言われれば、ある。何年も眠るたびに悪夢に苛まれたことはある、今もそれから自由なわけでもない、はある。

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19まで。やはり苦い夢、だが美しい夢と、悪夢のこと。

ヤヌルのキャラクターは作者が途中から興が乗って盛っているようで、即興的にその思いつきになったのでなければたぶん最初に退場してそれきりだったと思う。リー作品の脇役にはまたその印象も多くて、よく言えば予想外のキャラが予想外に成長するというか。

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human man

human manという言い方は前回、The Birthgraveで印象的だった。「人間種族の者」のようにも読めるが、そこでは「人間の男」で、「男」に幾分の重心がかかるんじゃないかと。今度もそうだが、女から男に言う場合と、男から男に言うときの違いもある。

human manというのは無論、超人とか亜人間が居る概ね架空の作品世界での言い方のようになるがFTやSFでよく出てくるのかはわたしは今ひとつ知らない。意味はわかる。リーでは、上の。

34

不完全な検索だが前後の70-80年代頃では未読の短編と「Sabella」、それとやはり「The Silver Metal Lover」には用例ある。

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katka_yg 2025/09/23 (火) 02:10:59 修正 >> 34

シュメールの一連からイナンナのイメージがわたしにあったが、アフロディテとアドニスのような「女神と人間の男」のような関係がリーにもある。もともと魔術や神話に傾倒しているうえに、そこはフェミニズム的というか……「ただの人間の男に興味ないわ」みたいな態度が見え隠れするというか。

36

20まで。

37

She longed for him to silence her, take her and use her, although she did not truly understand these desires.

これもジャンルの古典的な書き方かな。

38

小説を読みながら音楽作品のイメージを探すのは、連想に連想を連ねる面白さと、文を読んでいないときにも日頃その気分をつなぐ感じでするが、タニス・リーのWikipediaページのInfluences項をみると、クラシック音楽への言及ではまずプロコフィエフ、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチ、ヘンデル……と続いていて、まるで参考にならない。そんな列挙ならおよそ誰の何作品についても言えそう。

ただ、ショスタコーヴィチの交響曲についてはAnackireの場面についてと具体的な理由が書いてあり、これからAnackireの予定ではあるから憶えていてはいいかと思った。たまたま、「ショスタコーヴィチ没後50年」らしくNHKラジオで一連の番組を録音したりはしていて聴くなら事のついでではある。NHKラジオやクラシック音楽界隈は毎年、どの季節にも誰かの生誕か没後30年か50年か100年を記念している。

あとこの項にある「影響関係」はやはりあんまり参考になりそうにない。古典的名作以外は、「当時の英国のTVドラマ」というのはそのパロディ要素はかなり大きそうでしかもわたしに分からないことだが、ちょっと辿るすべを持たない。まあまずそこまで真っ先にマニアックに行くまい。ショスタコーヴィチの準備くらいは、今しよう。

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katka_yg 2025/09/24 (水) 10:00:47 修正 >> 38

「日頃その気分をつなぐ…」というのは、わたしは音楽は概ね野外、道歩きの間にイヤホンで聴いていて、実のところクラシック音楽はその騒音環境にはあまり向いていない。

映像作品のサウンドトラック盤は多少の音響効果が被っても気にならず、それが多くなりがち。前回、昨年からの経緯で和田作品がお気に入りに入っていたけど「個人的に同時に読んでいた」以外に直接関係はない。菅野由弘作品の通しリスニングも、こことはいまひとつイメージが繋がらないし……。

タニス・リーは本人の見た目の印象でパンク・ロックの人じゃないのかとわたしは思っていたが、わたしがまずジャンルをよくは知らないし、その形跡もあまり分からないことだ。リーの映像化作品というのは実質的に皆無で、その劇伴音楽のような既存のイメージは、ない、と思っていいだろう。

40

21まで。

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22、23まで。

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katka_yg 2025/09/26 (金) 19:19:03 修正 >> 41

The Storm Lord読了。ちょっと時間をかけすぎた。毎回言っているが……。このあとAnackireに続けるか、ジュブナイルのDark Castleに一回気晴らしに逸れるか。どっちでもいいし、併読してもいいんだけど。

43
katka_yg 2025/09/26 (金) 19:21:38 修正

pain and loss

本作中の「シニシズム」についての表現。メモ。

  • pleasureless joke
  • unsmiling amusement
  • terrible jest

それが「冒険の動機」として別の現れを取るときには、

  • thrust of buried yet insuppressiblie pain and loss
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katkaさんの感想・レビュー
katkaさんのTanithLee『The Storm Lord (Wars of Vis Book 1) (English Edition) [電子書籍]』についてのレビュー...
Booklog

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リー通読の中間まとめのような意味もあって日本史を思い返していたが、そのうち「ロマサガ」という案を音楽のイメージに思いついていた。タニス・リーのほかの作品ではちょっと、どうかと思うけど、ストームロードにはそんな節もある。

その続きに吉松隆の「平清盛」組曲を聴き返し、映画音楽的なイメージでは、こっちがもっとあると思った。これは良いものを思い出した。吉松隆も少し積んでいるので再開してみてもいいか……。

英国の作家を読んでいるので英国の音楽を聴くかというと、わたしはまずそんなに知らないし、わたしの思い入れる連想を作るには、情緒的にはむしろ日本情緒でもいいよ。「遊びをせんとや」の日本語の歌が入るとまた違和があると思うけど、戦い旅していく間にも少女の面影のようなものはあった。そのロマンチックなのはいいね。

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「鳥の響展」アルバムを聴き直す。こういう感じ。吉松隆は最近になってわたしの興味が上がってきたんだったけど、それも滞りがちになっていた。わたしの気分の中にこういうものがあったらしいのと、『ストームロード』の映画的な印象は今こういうの。