時の見かた
『F91』おわり。『Vガンダム』はじめ。序文。前回から時代が経過したが、人類はまた宇宙で新たな抗争をくり返している。――
なぜなのだろう?
生物本来の性質からいって一つ集団は他を排斥するとか、その生物の性を残しながら科学技術や、上記の道具としての社会システムを発達させてきたことが抗争をくり返す根源なのだろう、――だからだろう、と、くり返し現状説明を試みることはたやすい。簡単なことだ、と言っている。容易い現状理解に落ちていること、それが現今の歴史観である。
しかし、宇宙時代の抗争は、歴史のくりかえしではなく、人類が、次の人類に成長するための陣痛であると信じたい。
歴史とは何かの問い、時間を遡っての物事の理解の仕方も、人が新たな人のステップに移ればあらためて違う形で見直されていくだろう。ここでは、上のように語る著者自身もまだその未来の人類像や、更新される史観(時の見方)の具体図を描けているものでは、ないらしい。もしそうなら、きっとこうなっているだろう、という理論上のこと、また空想でもある。いまだ確証がないからこそ、そこに再び物語が語られ始めるのでもある。
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