これから砦に突入というところで完全版は章が変わる。旧版はまだ章が続く。このパターンは初めてだ。今夜ここまでにしようか。
今夜わたしは余計な文を連ねたのかもしれないが……原著者がその長い剣道論議をここでは無用として省略したらしいことと、一方で省略されない剣法のこととしては、『倒すべき相手も人であるならば……最大の力と敬意をもって倒してみせる』こと、また、一撃で苦しまずに倒してやることはここでくり返すし、後年の作品でも落としていない。ガンダムシリーズでもそう。
それは、今わたしは何度目という富野小説の周回再読だけど、このたびガーゼィ等の後の作品を読み込んだ後でこの新旧比較をしているので目につくようだ。たんに、リーンの新旧だけを読む人なら、それを作者の変化とは読むよりかは、読者の好き嫌いで昔の方が良かったと思うことかもしれない。「殺人剣」についての読者の趣味なら、とくにそうだろうと思う。富野作品中の殺人観の変遷がある。
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