かとかの記憶

リーンの翼 / 205

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旧27/新18章おわり。旧版3巻読了。完全版1巻はまだ数章つづく。このあと旧版のあとがきも読んで終わりにする。
章末を少し遡る。

戦いの激しさのわりに戦死者は少なく済んだ。だが、完全版ではそれでも、負傷者を抱えて集団が山岳地帯を脱出する困難は「むしろ死んだほうがましだという様相」について一言足した上で、

しかし、人類史は戦争の歴史と認識している迫水には、そのような様相をみても、まだ自分の戦い方に問題があるから、戦傷者をださない指揮官になりたいとは思っても、戦争を回避する方策はないのか、と考えることはなかった。

と括られる。かなり重要な加筆部分かと思う。迫水達はこれでゲルドワの地を去る。饗宴の後に迫水が夢見るのは、一度だけ父に連れていって貰ったことのあるという、

  • 父の故郷の深い木曽谷の新緑(旧)
  • 先祖の墓地のある福井の海岸線の松林、入り江のむこうに見える岬の緑(新)

いずれにしても迫水の郷里ではなく父の郷里だが、夢に描く光景は新旧でだいぶ違う。これも新版での要所のひとつ。

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    わたしのこのたびの通読では、アーマゲドン史観とかアポカリプスについての経緯を参照。その話はずっとしているともいえるが。最近でもこういう記事を読むにつけ、どういう作家の過去の経緯かは少しおさらいしておきたいとは思った。少なからず印象が違うと思う。

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