シーツリーを放浪する船乗りの日誌
- 幽霊を見たことはある? 海賊ってこわい? 旅したいなー。…冒険するって夢だって、知ってるけど
- でもやっぱ、やってみて言いたいし、もしかして死ぬかも、なんて
- ファブニールよわいなー。わたし強いのかな? (……って、言ってみたい)
- 今日プッチさんにあった。相変わらずマドロスさんで、雇われ水夫であちこち転々してるみたい
- わたしのこと覚えてるって聞いたら、覚えてねーよチンクチャって言われた。傷つく
- 船に乗らないときはハトバでサカナ釣ってるらしい。変わんねーなァ、て言ってた。目がさめたら夢だった
- 鍛冶師の人に船の武装をみてもらった。《たんぽぽ号》は軽量すぎて、大砲を積んだら船が傾いてしまう
- 銛撃ち機でも積んどけって言われた。傷つく。でも鮫はこわい
- 風が凪いで死ぬほど蒸し暑くて、そのあいだボートをおろして、裸足で海水に浸けながら本を呼んでたら
- 何か、足がつんつくするので、見たら金赤の熱帯魚が集まって皮膚をかじってた。鮫ならわたしは死んでた
- マグノリアさんは良い人っぽいけど、ちょっとこわいな。でも嫌いじゃーないんだなー。美人だしでへへ
- 友達に腹立つことあって、昼間のこと日誌に猛烈に書き込んでたら、まだ起きてるの寝なさいっていわれた
- 大工の人に、少しは船の掃除しろっていわれた。女子の部屋に失礼な。でも船体修理と洗浄はしてくれた
- 浅海に入って、ゆったりと入江に進んでいく船の下は、底の珊瑚の色を見分けられるほど透明な水の層を
- おおきな魚影が横切ったので、すわ鮫か!……と思ったけど、ただの祟られた人魚だった
- 謎に包まれた暗黒大陸。伝説のアスラ川を船は遡っていく。《たんぽぽ号》は吃水が浅く軽量なので
- こんなときカヌーのような芸当ができる。川の左右は未開のジャングル、人類未踏の謎の国。キョホホホと
- 鳥なのかサルなのか謎な鳴き声が森に響く。上流の川べりに船をもやって、塩の固まった平原を半日歩く
- めざす集落では、最近増えてきたという開拓民の人々が迎えてくれた。彼らにインタビューを試みた
- 「この土地は最近浮上したそうだけど、あなたたちはどこから来たの?」「いろいろだ。いろいろな国、
- いろいろな世界から。皆、元いた場所に見切りをつけてきた者だ」頭上に揺れる裸電球が瞬いて消えた
- 停電はよくあるという。ろうそくの火に照らされた人々の顔は人種も性別もまちまちで、キャラも曖昧で
- 夢の中の幻みたい。手から手へ回された、勧められたそれをわたしは断った。たぶん違法シナユニだと思う
- 放浪者のわたしがアスラのリーダーに立候補しようと思ったけど、高卒資格が要るって、嘘……だろ…?
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《シーツリーを放浪する船乗りの日誌 たぶんつづく》
また民話、説話というわけではとくにない。これは過去に、Sea Treeのゲーム中のアイテム「釣り日誌ノート」(自分だけの記入する単文テキストを投稿して公開できる)で『電子海のはなし』の小花をフィーチャーして連続投稿していたもの。アスラの初期頃について触れているから2016年頃か。事典から用語に注記を入れつつ再掲。
『旅したいなー』はリスト表示から小花のプロフィールに書いてある。