タニス・リー作品から文例。
普通の王女だったら、ひと目惚れしたジャスレスのような王子と結婚することを思い切るには、涙のひとつやふたつこぼしそうなものだが、彼女はちがっていた。ジェーデリは、涙なぞ、ジャスレスのためにも自分の王国のためにも、自分のためにもならないのを知っていたので、泣かなかった。その代わりに魔術書と魔法薬を取り出して、夕食の時間までそれらにかかりきりになった。 (『ドラゴン探索号の冒険』)
ヴレは生贄を見せたのち、男児に近づいて、額に熱く赤い血を塗った。幼きコルリス・コルフレンはひるまず、泣き声も上げなかった。鉄の脚を持つ厳父に育てられるうちに、泣いても詮ないことと学んでいたのだ。 (『薔薇の血潮』)
虐げられても、いま泣いても意味のないことはわかりきっているので泣かないこと。フェミニズム的な文脈なことはある。女の子は泣けばいいってわけじゃないのよ、とのこと。
冷酷で涙も知らないからというわけではない。「ヴァズドルーは泣かない」というのはまたちょっと違うが、深く掘り下げれば関連はある。
She wanted to scream. But during her adventure in the world, she had learned that screaming was not necessarily of use. What could she do that was useful? ――The Castle of Dark
She was ready to cry, but tears seemed as useless as everything else.
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