かとかの記憶

作歌作業所

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短歌の作業ログ。SNSでざっと言ってみて経緯はここに保管すればよい。

katka_yg
作成: 2025/04/18 (金) 12:44:25
最終更新: 2025/07/21 (月) 23:41:17
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いつからと聞くともなくてしじゅうから空の下なる屋根の上にも/香月董花 - 短歌投稿サイトUtakata
香月董花の短歌:いつからと聞くともなくてしじゅうから空の下なる屋根の上にも
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katka_yg (@ygasea.bsky.social)
雲が音もなく進んでいくホリゾントに、ツバメが小さな影になって風に吹き千切れそうに見えながらぐんぐん飛んでいくのが感心するような気持ちだ
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銀幕の空に一すじ吹き流れつばめの跡は光斑(ひかり)の影か/香月董花 - 短歌投稿サイトUtakata
香月董花の短歌:銀幕の空に一すじ吹き流れつばめの跡は光斑(ひかり)の影か
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くまばちは斥候(ものみ)くまなし この者は花ぬすびとかあくまで怪し/香月董花 - 短歌投稿サイトUtakata
香月董花の短歌:くまばちは斥候(ものみ)くまなし この者は花ぬすびとかあくまで怪し
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katka_yg (@ygasea.bsky.social)
遊歩道を歩いていると等間隔ごとにクマバチが来て、しばらく滞空しブンと飛んでいくのが、蜂の無言にかかわらずそのたび歩哨が誰何する様子に思えている
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そうか、偵察ではなく哨戒行動だったな……。でも斥候(ものみ)と音のひびきで詠んでしまったし、これはこれで置いとこう。

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katka_yg (@ygasea.bsky.social)
網戸について小さなシルエットになっているのが草の葉っぱに見える。『蛾かな』と思い、近くでみると、全体やや縦長で触角はバッタのよう。『なにカゲロウ…』とぼんやり思った、なにはクサカゲロウの類。観察していればいいのに、と思いつつ裏からつんと突いて、ぱっと飛んでいってしまう
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『かげろう』と歌に書いてイメージするカゲロウとは違う種類の昆虫なので、『くさかげろう』と六字消費しなければ正しく伝わらない。名前を言わなくて『虫』か……。そういうとき言葉遊び(頭韻、シャレ)にすればいい

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あけがたの網戸に影は草の葉か夜風に寄するくさかげろうか/香月董花 - 短歌投稿サイトUtakata
香月董花の短歌:あけがたの網戸に影は草の葉か夜風に寄するくさかげろうか
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誰ぞ待つ街の通りに帰り来む隣どなりのつばめ睦まじ/香月董花 - 短歌投稿サイトUtakata
香月董花の短歌:誰ぞ待つ街の通りに帰り来む隣どなりのつばめ睦まじ
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電線の二羽のツバメはお互いに寄り添うわけでもないが、眼下の通りを並んで見下ろし、各々に時おり羽繕いしている。空は高いし、通りも広くてそこに戻ってきて留まるのはお互いに意識はしているわけだ。

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発端ではその場に居ないつがいの燕が、待っていれば必ず帰ってくるのだろうと思うと忽然と現れるという叙述の仕方はリアルの文章ではなくて、並んでいるその二羽は心の目で見えているのかもしれんという、和歌の伝統だと思うけど、現代の輪では意識してやらないみたい。

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katka_yg (@ygasea.bsky.social)
隣は建て替えの工事が先週に済んで、業者の面々が引きあげたばかりというのに、早々にツバメのつがいが目をつけたらしく、せわしく鳴く声が聴こえる
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建て替えの工事は明けて立ち替わり軒端を覗くつばめ忙し/香月董花 - 短歌投稿サイトUtakata
香月董花の短歌:建て替えの工事は明けて立ち替わり軒端を覗くつばめ忙し
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katka_yg 2025/05/18 (日) 21:35:34 修正

ほととぎす思いのそらに行きすぎて夜風を遠く音にきくとき/香月董花 - 短歌投稿サイトUtakata
香月董花の短歌:ほととぎす思いのそらに行きすぎて夜風を遠く音にきくとき
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とほ…ぎす…すぎ…とお…おと…とき…きく

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katka_yg (@ygasea.bsky.social)
物思いをしているところで、ふとホトトギスの声が耳に届くと、悩みごとを中断して外の夜闇に耳を傾けている。鳴き声を聴いたときには気持ちはぼんやりしていたので、いま聴いているのは風の音だ
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この虚構性(人工性)をつくるのが幻想文学の方法になる。それをやらなくて、現代日本に和歌などをする必要はない。

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逢わむ夜を思えば逢わむ飛ぶ鳥のはばたく夢につづく街の灯 〈あおばずく〉/香月董花 - 短歌投稿サイトUtakata
香月董花の短歌:逢わむ夜を思えば逢わむ飛ぶ鳥のはばたく夢につづく街の灯 〈あおばずく〉
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これは遊戯だけ。ホトトギスは先日きいたがアオバズクは今年はまだ聞いていない。